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【NIE】

<学校と新聞>北区・八幡小学校(3) 伝える力や発想力 すくすく

新聞を読み、楽しんで切り抜く2年生の児童=東京都北区で

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 私は八幡(はちまん)小学校が初任校で、本年度二年目です。一年目はNIE(新聞を教材に活用する学習)タイムで何をしたらよいのか悩みました。また、十五分間で本当に力がつくのだろうかと半信半疑でした。

 本年度は二年生を担任、新聞との出会いや新聞に親しむことを大切にしました。今、子供たちはNIEタイムが大好き。朝、学校に来ると「今日は何をするの?」とうれしそうに聞きます。説明すると、「早くやりたい!」と声が上がり、「よしっ!」の声とともに活動が始まります。

 これまでに、新聞記事で「すごろく」を作ったり、題字の部分を色塗りしたりしました。すごろくを作った時は駒も新聞で作成、一年生を招待して一緒に遊びました。また、国語の「絵を見てお話を作ろう」の学習では、四コマ漫画の四コマ目に入るセリフを考えました。考えたセリフを友達と見せ合った後に感想を書くという順に進めます。初めての時はうまく書けない子供もいましたが、何度か活動を続けていくうちに、全員が五分ほどで書けるようになりました。そして、「〜さんのセリフが面白かったです」や「〜さんのをまねしてみました」など、楽しむだけでなくコミュニケーションを取る姿が見られるようになりました。

 最近では、子供向けの新聞だけでなく、大人の新聞にも触れています。二年生のうち七割は、この活動で初めて一般紙を手にしました。子供たちは文字の多さや新聞紙の大きさにびっくり。「大坂なおみ選手やトランプ大統領がいろいろなページに載っている」「センター試験の問題も載っている」などの声が上がり、二年生でも社会の出来事に興味がある様子がうかがえました。NIEタイムを経験したからこその声です。

 そのほかにも、セリフを考えることで発想力、感想を伝え合うことで表現力、仲間とすごろくを作ったり自分の作品を友達に紹介したりするコミュニケーション力がついてきました。

 一年目は頭を悩ませていたNIEタイムが、今ではとても楽しみです。子供たちがどんな反応をするか、どんな感想を書くのかを想像しながら、準備をしているとわくわくします。子供にとって楽しく有益な学びにするためには、教員自身も楽しむことが大切だと思います。(東京都北区立八幡小学校教諭 平井花奈)

 

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