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【NIE】

<知りたいコトバ 知っている?言葉>壮絶と凄絶(せいぜつ)

 「壮絶」は「甚だ勇壮なこと。極めて壮烈なこと」(広辞苑)という意味なので、勇ましさが際立っていることに用いることばといえます。多くの辞書が「壮絶な戦い」を例文に挙げることからも分かります。

 最近は、いじめや虐待の状況の説明にも使います。確かに常軌を逸しているとしか思えない、いじめ・虐待の甚だしさ、深刻度を表現するために壮絶を使いたいのも分かります。でも、その行為を壮絶ということには違和感があります。

 新聞でもいじめ・虐待で壮絶を使います。「甚だすさまじいこと。ものすごいさま」(同)の「凄絶(せいぜつ)」の方がいいように思いますが、難しいことばです。

 新聞製作の基になる用語集では凄絶は、まず、すさまじい・ものすごいに言い換える、次に壮絶で代用する、最後に常用漢字ですがルビを付けて使う−が原則です。原則の中で一番とりやすい「凄絶回避措置」は壮絶で代用すること。紙面で壮絶が使われる理由かもしれません。

 現在は壮絶と凄絶の意味の違いが薄れてきているように思います。 (浴野裕)

 

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