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【NIE】

<学校と新聞>北区・八幡小学校(5) 身に付いた、自ら学ぶ姿勢

NIEタイムで新聞を読み、記事を切り抜く児童ら=東京都北区の八幡小学校で

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 東京都北区立八幡(はちまん)小学校では、三年前から全校でNIE(新聞を教材に活用する学習)に取り組んできました。毎週水曜日朝の「NIEタイム」では、児童が新聞を読み、興味をもった記事を切り取って台紙に貼り、感想や意見を書きます。そして友達と意見を交換し合い、さまざまな見方や考え方があることに気付き、自分の考えを再考したり深めたりします。この活動の積み重ねを通して、児童が粘り強く学習に取り組むことができるようになったと実感しています。

 それは、新聞の記事の中に意味が分からない語句や知らない漢字があっても、分かる語句をつなぎ合わせたり、写真、グラフなどの資料から意味を想像したりして、記事の大体の内容を理解できるようになったからです。当初は、難しい記事の文章や語句に戸惑ったりあきらめたりする児童もみられました。しかし、大体の理解でいいことや、自由な感想でいいことを教師が繰り返し声掛けをすることで、少しずつ楽しく気楽に取り組めるようになりました。また友達との意見交換で、もっと詳しく読み取りたいという思いが児童自身から出てきました。

 その姿勢は、NIEタイムの記事の読み取りの時だけではなく、他の教科・領域の文章の読解や調べ学習時でも同様に見られるようになりました。資料に分からない語句や漢字があっても、自分で辞書を引いて調べたり、文脈から推測したり、友達と情報交換したりするなどして、大体の内容を理解し、さらに他の媒体からも情報収集してより確かに読み取る努力もするようになりました。

 このように児童がたくましく主体的に学ぶ姿から、新学習指導要領で目指している「これからの時代に求められる資質・能力を身に付け、生涯にわたって能動的に学び続けること」を実現させる一つの切り口として、NIEが効果的であると確信しました。

 NIEタイムで培った力を、さまざまな教科・領域で活用することで、課題解決型の学習が可能となり、「主体的・対話的で深い学び」の視点から授業改善を充実させることもできると考えます。

 新しい時代に生きる児童のため、学びを支える教師のために、学校でのNIEの取り組みに期待します。

 (八幡小学校副校長 紺野俊彦)

 

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