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【NIE】

<学校と新聞>北区・八幡小学校(6) 興味関心や活動に広がり

新聞記事を読んで意見交換する児童ら=東京都北区立八幡小学校で

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 NIE(新聞を教材に活用する学習)を通して最も大きな成果は、子供の「視野が広がる」ことです。

 NIEタイムで新聞を読み、記事の感想を書く活動を続けてきました。最初はスポーツの記事を選ぶ子供が多くいました。男子はサッカーや野球、女子はフィギュアスケートやテニスなどです。しかし、続けていく中で変化が現れ、地域面や経済面などの記事も読むようになりました。また、必ず一面記事に目を通してから他の面を開くようにもなりました。なぜスポーツ面以外も読むようになったのかを子供に聞くと、「他に何が書いてあるか気になったから」。好奇心の強さをうれしく思いました。

 授業の中でも新聞を活用しました。活用といっても記事を子供たちに話すくらいでしたが、それでも授業と新聞(社会)が子供たちの中で結びついていくのを感じました。

 「私たちが住む地域を活気づけるために、どうするか」を授業で考えました。子供たちは地域版を見て、実際に行われていることを参考にしました。新聞記事は「事実」であり、活用することで、実現可能なアイデアが生まれると考えたのです。さらに活動の中で、地域の人の声も聴きたいと取材に行き、記者のような活動もしました。

 六年生の十二月に、政治面で日本や他国の出来事について話し合ったり、「はやぶさ」の記事をきっかけに未来の暮らしを想像したりして談笑する姿が見られるようになりました。子供たちにとって新聞を読むことも楽しいのですが、友達と記事について思ったことを話し合うことが何より楽しみだったようです。

 NIEに取り組み、三年目になると、自然に新聞を読むようになりました。気になる記事があると自分でスクラップしたり、大きな出来事があると朝から友達と話したりしています。社会で何が起こっているのかを知り、さらに興味をもって学習する姿に、生きて働く学びを感じました。

 学習が社会とつながっていると知ることで、子供たちは学ぶことを楽しむようになります。新聞は、社会と学校の学びをつなぐ役割の教材だと確信します。これからもNIEを続けたいと思います。

 (東京都荒川区立第九峡田(だいくはけた)小主任教諭・昨年度北区立八幡(はちまん)小教諭、清田将史)

 

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