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【NIE】

<学校と新聞>北区・八幡小学校(8) 語彙増やす 「言葉の貯金箱」

「言葉の貯金箱」の児童作品「夢をあきらめず自信をもって、みんなに幸せをプレゼント」

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 五年生は、三年生時から授業前に新聞を読む「NIEタイム」などを通して、新聞に慣れ親しむさまざまな活動をしてきました。その一つに「言葉の貯金箱」という活動があります。

 活動手順はまず、新聞記事や広告の中からテーマに沿った気に入った言葉を切り抜いて集めます(貯金します)。次に集めた言葉を組み合わせて台紙に貼り、自分の思いを文で表現します。その際、自分の言葉も付け加えたり色付けしたりもします。また、絵や写真等を添えても構いません。

 子供たちは普段思いつかないような言葉を新聞から見つけたり、付け足したりして面白い表現になることに驚き、楽しさを味わいながら取り組んでいました。

 野球の好きな子は「夢の実現」「究極の」「逆転サヨナラ」という言葉を切り取り、「夢の実現、究極の逆転サヨナラホームランを打ちたい!」と表現しました。ある子は「夢」「あきらめず」「自信」「幸せ」「プレゼント」の言葉を使い「夢をあきらめず、自信をもって、みんなに幸せをプレゼント」と表現。他にも「『あきらめない』という言葉は情熱的だから、文字の周りを炎のように赤く塗りたい」など、子供たちは楽しそうにアイデアを出し合います。

 「見出し川柳」という活動もしました。ここでも、新聞記事の見出しを切り取って集めます。言葉を組み合わせて「五・七・五」を作ります。「人生は 命燃やして 生きていく」「それいけ! 夢にまで見た ハーバード」「挑戦 すべてが叶(かな)う 東京都」など、一人一人が思い思いに、楽しんで川柳を作りました。

 「子供たちが新聞に接するのは難しいのでは」と考えていましたが、「言葉の貯金箱」や「見出し川柳」の活動は、子供たちの新聞に対する抵抗は一切なく、生き生きと楽しんで取り組んでいました。このような活動で「新聞に簡単に親しむようになる」と意を強くしました。楽しんで新聞に接しながら社会への関心を高め、語彙(ごい)を増やし、知識を得ることもできます。

 NIEタイムは一回十五分という短い時間の連続ですが、子供の社会への関心が高まり、知識を増やしている様子を見ていると、取り組むことで確実に効果が表れていると実感します。

 (東京都北区立八幡(はちまん)小学校教諭 久代(くしろ) 奉(たすく))

 

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