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【NIE】

<知りたいコトバ 知っている?言葉>供託って?(中)

 供託は、行為者が供託所(法務局)に提出した金銭や有価証券などを、相手方に取得させることにより一定の法律上の目的を達成するため設けられている法制度です。従って供託が可能となるのは、民法や民事訴訟法などの法令に供託する権利が認められているか、あるいは義務付けられている場合に限られます。

 (上)における本庶佑特別教授と小野薬品工業のケースでは、民法四九四条「債権者が弁済の受領を拒むときは、弁済の目的物を供託して、その債務を免れることができる」(概略)を根拠としています。

 つまり、規定の特許契約料を支払う義務がある小野薬品が債務者。受け取る権利を持つ本庶氏が債権者。しかし「契約内容に不備があった」とする本庶氏が受領を拒んだため、小野薬品が約二十六億円を供託し債務を履行した構図となっています。

 これが「受領拒否」を原因とする弁済供託。(下)では、不動産賃貸借において利用されることが多い各種の弁済供託をご紹介する予定です。 (矢野文高)

 

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