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【NIE】

<知りたいコトバ 知っている?言葉>供託って?(下)

 不動産賃貸借にトラブルは付きもの。例えば貸主が死亡したら賃料は相続人に支払うことになりますが、誰が相続したのか知り得ない場合、借り主は「債権者不確知」を原因とする供託を行い、支払い債務を免れることができます。

 家主が賃料値上げを求めるのも、よくあること。それを不当だと思う借り主が、近隣の家賃相場などから相当と認める額を貸主側に提供しても、受け取りを拒まれたとします。しかし借り主が「受領拒否」を原因とする供託を行えば、自己の債務を履行したことになります。このケースで気を付けるべきは、法令にのっとった形式で供託手続きをすること。

 若い頃、知人の弁護士に聞いたところでは、値上げ要求に困り果て「ちゃんと供託していたのに、家賃不払いで立ち退き訴訟を起こされた」と、高齢女性が来所。相談に応じたものの、彼女は自分名義の口座に家賃を積み立て“供託した”つもりだったことが判明した、という笑えない話もあります。供託事務は、全国の法務局が取り扱っています。 (矢野文高)

 

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