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【NIE】

<学校と新聞>北区・八幡小学校(10) 世の中のつながり考える

NIEタイムで新聞記事を切り抜く4年生の子供たち=東京都北区で

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 昨年度、産休育休代替教員として東京都北区立八幡(はちまん)小学校に着任し、「新聞記事を読む『NIEタイム』って、いったいどんな時間だろう」という期待と不安から、私のNIE(新聞を教材に活用する学習)の取り組みが始まりました。NIEという言葉は聞いたことはあっても、実際に行うのは初めてでした。

 四年生の子供は、前年度までの取り組みで、記事の「見出しをつける」活動に取り組んできたとのことでした。そこで、まずは好きな新聞記事をスクラップして感想を書き、自分なりに見出しをつける活動をしました。初めは、記事の区切りや内容がわからない子供や、広告の写真を切り取ってくる子供も多くいました。しかし、続けていくうちに、少しずつ記事を読むことに慣れ、記事を正しく切り取りスクラップし、分からない言葉は辞書で調べながら、内容を理解して感想を書くことができる子供が増えてきました。

 四年生の国語の時間には、新聞の一面の構成を学んだり、記事の割り付け方を身に付けたりする学習があります。日頃からNIEタイムで本物の新聞に触れている子供たちはスムーズに内容を理解し、自分たちの新聞作りに生かすことができていました。

 NIEタイムを次の段階に進めたいと思い、好きな記事を選んだあと、「スポーツ」や「自然」など、同じテーマや関連するテーマの子供同士で集まり、相互に記事を読み合った後で、それらをまとめた見出しをつける活動をしました。一見つながりのないように思える「エコ」と「障がい」の記事を選んだグループがありました。そこでは「どちらも、よりよい未来に向けたことが書いてある」と気付き、「やさしい未来へ」という見出しを考え出しました。世の中の個々の出来事を知るだけでなく、物事のつながりを考えるよい機会になりました。

 この後、再び好きな記事を選んでスクラップする活動をしたとき、「つながる二つの記事を選んでもいいですか」と、視野を広げて新聞を読むことのできる子供も出てきました。NIEタイムで積み上げた知識や技能は、確実に子供の貴重な財産になり、学習に生かされていくことを感じた一年でした。=この項おわり

(東京都板橋区立志村第四小学校教諭、昨年度北区立八幡小勤務 清信碧(きよのぶ・みどり))

 

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