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【NIE】

<知りたいコトバ 知っている?言葉>マンネリ表現

 校閲部員が日頃使っている「記者ハンドブック」(共同通信社)は「紋切り型やマンネリ表現は使わない」と注意を促しています。「がっくり肩を落とす」「閑古鳥が鳴く」「成り行きが注目される」「幕を切って落とす」などが例示されています。

 現代用語の基礎知識2019にはマンネリズムの項に「思考・表現などが創造力を失ったため、既成の型を反復使用して、ますます独創性を失うこと。マンネリ」とあります。日本国語大辞典第二版は、紋切り型を「物事のやり方が一定の型にはまっていること」とし、夏目漱石「吾輩は猫である」から「只其(ただその)言語動作が普通の半可通の如(ごと)く、紋切り形の厭味(いやみ)を帯びてないのは聊(いささ)かの取り得でもあろう」を用例に挙げています。

 このところ原稿を読んでいて「また出てきた」という印象なのが「真摯(しんし)に受け止める」という表現。組織にトラブルが起きた際、リーダーが詫(わ)びるでも反論するでもなく使う、真意をつかみにくい言葉です。「既成の型を反復使用」という言い方がぴったりな感じがします。 (伊藤楠生)

 

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