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【NIE】

<学校と新聞>駒場高校新聞(1) 「速報版」で恐竜博を伝える

取材に応じてくれた国立科学博物館の真鍋真さん(中央)と一緒に「ティラノポーズ」を決める新聞局の部員たち=東京都台東区上野公園で

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 夏休みに入る前に何とか「特別号」を発行して生徒全員に届けよう−。東京・上野の国立科学博物館で十三日から始まった「恐竜博2019」。開催前日のプレス内覧会に取材に出掛けた都立駒場高校新聞局の四人の部員は、展示の迫力に魅(み)せられ、急きょ「夏休みにぜひ行ってもらえるように恐竜博特集の新聞を発行しよう」と決め、急いで編集に取り組んだ。十九日の終業式前日の夜、「駒場高校新聞・特別号」は完成、全員に配布して持ち帰ってもらうことができた。

 一学期中の前号の新聞発行で三年生部員は引退し、引き継いだ二年生の和田たま子さん(17)、宮澤ひかるさん(16)、一年生の尾形芹香さん(16)、荻野七海さん(15)の四人は、いつもと違う速報性の大切さを実感した。情報は伝えたい時に伝える必要がある−。

 国立科学博物館は「恐竜博」のような特別展の時、マスメディアと同じような対応で、二つの高校新聞の「記者」を毎回招いている。プレス内覧会に参加したのは四人とも初めて。新聞社やテレビ局などの記者やカメラマンが大勢来ていて圧倒されたが、報道の専門家たちと一緒になって、館長や研究者の人たちから展示した恐竜の説明を受けた後に、独自に質問することもできた。展示やCG映像を見て感じたことは、一般的な今までの恐竜のイメージとは違っている点だ。

 「私たちが小さい頃に見てきた恐竜は毛が生えていなかったのですが、なぜ最近の恐竜には体毛があるのですか?」と率直に質問。説明してくれたのは展示のため来日したアルゼンチン自然科学博物館比較解剖学研究室のフェルナンド・ノバス室長で、「かつて恐竜は爬虫(はちゅう)類の系統で、ウロコのような肌をもつとされてきた。しかし最近、鳥によく似た動きをする恐竜が発見され、恐竜は鳥に近いのではないかという説が有力になり、肌に体毛が描かれるようになった」と、分かりやすく話してくれた。

 また、同博物館標本資料センターのコレクションディレクター、真鍋真(まこと)さんには展示を見ながらじっくりインタビューすることもでき、いろいろな発見があった。今回の特別号は「速報版」だが、四人は今週、二ページ立てで詳しい記事を載せた次の特別号の編集を進めている。 (鈴木賀津彦)

 

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