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【NIE】

<知りたいコトバ 知っている?言葉>雪国と汽車

 七月二日朝刊最終面の「鉄学」古今亭駒治さん執筆のコラムに、JR上越線「岩原スキー場前」駅(新潟県湯沢町)が登場しました。「岩原」と書いて「いわっぱら」と読みます。スキーや鉄道が好きな人なら苦もなく読めるかもしれませんが、振り仮名をつけるべきでした。

 ところが調べてみると、上越線全線開業二年後の一九三三(昭和八)年に仮乗降場として開設されたときは「いわはら」だったのです。地元出身の人は「昔っから『いわっぱら』と言っていたよ」といいます。戦後、進駐軍のスキー場接収が解除となり駅が再開された時、現在の読み方に変更されました。

 湯沢町は川端康成の名作「雪国」の舞台としても有名です。「国境の長いトンネル…」は上越線の新潟、群馬県境にある清水トンネル。作中には「汽車」が登場しますが、九・七キロもある清水トンネルは機関士の窒息が心配され、当初から電気機関車が走っていました。「汽車」は蒸気機関車(SL)ではなく、列車の意味でしょう。 (高田照二)

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