東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 教育 > NIE > 記事

ここから本文

【NIE】

<知りたいコトバ 知っている?言葉>上下関係とことば

 本来は上下関係を意識して用いるべきことば、言い方があります。

 例えば「諫(いさ)める」。意味は「(主に目上の人に)相手の悪い点を知らせて、改めるように注意する。忠告する」(三省堂国語辞典)。「先生が生徒を諫めた」のような言い方を目にしますが、「たしなめた」などとした方がいいようです。

 「不興を買う」も「目上の人の機嫌を損じる」(同)ことなので「社長は、部下の不興を買うのを承知で新戦略を打ち出した」は本来の使い方とは違います。「生徒の反抗的な態度が先生の不興を買った」のように使います。

 「お裾分け」は「よそからもらったものや利益などを、少し分けてやること」(同)です。「分けてやる」からも分かるように、目上が目下に分け与える、というのが元々の使い方だといわれます。現在、隣人や上司など、同等さらには目上の人に対して使うことも一般化しています。語義解釈の拡大といえそうです。 (浴野裕)

      ◇

 連載をまとめた「校閲記者の日本語真剣勝負」が発売中。問い合わせは東京新聞出版・社会事業部=電03(6910)2527。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報