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【NIE】

<学校と新聞>全員で同じ新聞を読む それぞれ異なる着眼点

同じ日の新聞をみんなで読む生徒たち=都内で

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 みんなで同じ日の新聞を読んでみると、どんな化学反応が起きるのか。二つの学年が合同で開いた新聞会議(NPC)で、今回は、事前にメンバーに同じ新聞(三月二十日付)を渡し、隅々まで読んでくるように言いました。今までは、特定のテーマや記事をもとに話し合ってきましたが、全員が同じ日の新聞を読んでそれをもとに話し合うのは、これが初めてです。

 土曜授業の後、弁当持参でのランチミーティング。玉枝さんの「11面の『世界フィギュア きょう開幕』の『きょう』がひらがななのはなぜ?」の一言でスタート。全員で11面の記事を探します。「ほんとだ」「ひらがなの方がカワイイ」の反応。すると「文字数の関係では」と史菜(あやな)さん。一同が「あー」と納得。麗華(れいか)さんは「7面の左下に安倍首相の一日があります」。「どこどこ?」「あった、あった」「細かくみていくと、いろいろな記事があるんだねえ」と真奈さん。

 その後も「ニュースピックアップ」の便利さを指摘した彩水(あやみ)さん、ヒットチャートを発見した遥さん、4面の原発図のわかりやすさに気づいた玲愛(れあ)さんなど、次々にメンバーが記事を紹介していきます。写真が記事の興味を引くことに気づいた然(ぜん)くんや、見出しは黒字と白抜き字の二種類あることを皆に知らせた拓音(たくと)くん。穂乃華さんは、目を移しやすいように段落がちょうどいい文字数で区切られていることを伝えます。

 心温(もとはる)くんが「ほとんどの記事に誰かが意見を言ってくれるので、さまざまな考えに触れることができる」と言うと、「確かにそうだね」という多くの声。さらに、真奈さんが「一カ月の購読料を日割りすると百円ちょっと」と価格にも触れると、「思ったよりずっと安い」「そうだね」。

 初めて紙面を全部読んだ生徒も多く、倫哉(ともや)くんは「思った以上に体力が必要だった」、真鈴さんは「慣れていないので大変だった」と苦労したようです。「集中力も必要ですね」とは玉枝さん。最後に琴鈴(ことり)さんが「おなじ紙面を読んでも、みんな着眼点が違って、すごく参考になった」と発言し、会は終了。みんなが同じ紙面を繰る様子を見て、「これは授業でやっても、きっと面白い」とヒントをもらいました。今、授業の計画を立てています。

 (東京都公立中学校主任教諭・穐田剛)

 

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