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【NIE】

<知りたいコトバ 知っている?言葉>法令違憲(2)

 最高裁が憲法違反の断を下す法令違憲。「婚外子相続差別事件」は時の経過に伴い合憲から違憲へと評価を一変させました。

 法定相続の割合を示す民法九〇〇条四号にはかつて、こんな但(ただ)し書きが。嫡出でない子の相続分は、嫡出である子の相続分の二分の一とする−。法的な婚姻関係にない両親の下に生まれた非嫡出子、いわゆる婚外子の相続分は、嫡出である婚内子の半分しか認められませんでした。この規定は憲法一四条(法の下の平等)に反しているのでは、と古くから物議を醸してきました。

 そして婚姻・家族の多様化が世界的に広がり、このような相続格差が残る希少国とも称された一九九五年。最高裁が示したのは「法律婚を尊重した合理的区別である」との合憲判断でした。

 国連からも改善勧告を受ける中で示された悪(あ)しき前例は以後二十年近くも踏襲され、司法の壁に涙をのむ婚外子らも多く生み出す結果となりました。 (矢野文高)

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