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【NIE】

<学校と新聞>シンブリオバトル 発表準備で知識に深まり

シンブリオバトルで、記事の発表者(左側)に投票する生徒たち(右側)=都内の中学校で

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 シンブリオバトルを合同「新聞会議(NPC)」のメンバーでやってみました(三月二十二日「TOKYO発」に記事)。本のビブリオバトルのように、新聞記事で楽しむシンブリオバトル。数人のバトラー(発表者)がお薦めの記事を紹介、聴衆が「広めたい」と感じた記事に投票します。

 実施の翌月、参加者が集まり振り返りました。「ネットで料理のレシピ記事を見つけたけれど紙の新聞では見つからなかった」と玲愛(れあ)さん。心温(もとはる)くんも「記事を探すのに時間をたくさん費やしたが、見つからなかった」と、記事探しに苦労が多かったようです。

 史菜(あやな)さんは「最初に選んだ記事よりもっと説明しやすい記事を見つければよかった」、真鈴(まりん)さんは「ラグビーかエアレースの記事かで最後まで悩んだが、ラグビーにすればよかった」、倫哉(ともや)くんは「最初はバトミントンの桃田選手の記事を探したが、見つからず羽生選手の記事にした」。自ら選んだのにあまり納得いかないメンバーもいました。

 一方で、「図書室で偶然手に取った新聞から見つけた記事に、記者の思いが込められていた」という瑠奈(るな)さんや、「テーマの料理に興味がなかったが、偶然、友達の家で見つけられた」という然(ぜん)くんのようなラッキーな生徒もいました。

 「発表を覚えて、スラスラ話せるようにすれば良かった」という麗華(れいか)さんや、「うまく言えなかったけれど票を入れてもらえてうれしかった」と穂乃華(ほのか)さんは発表のことを語りました。

 しかし皆がびっくりしたのは、拓音(たくと)くんです。「記事をずっと探していたが、どうしても見つからず、図書館に行き、四カ月分の縮刷版の中からやっと見つけることができた」という言葉に、メンバーの感嘆の声が。「今回のバトルのおかげで新聞を隅々まで読み、いつも以上に記事を理解しようとした」と続けます。彼がスポーツ部門で優勝したことに、皆、納得です。

 玉枝さんは「記事の発表にあたり、いろいろ調べ、自分の知識も深まった」と発言、さらに、琴鈴(ことり)さんが「皆からいろいろな発表方法を学ぶことができた」と追加します。三人のコメントこそ、シンブリオバトルの成果を見事に言い表しているでしょう。

 (東京都公立中学校主任教諭・穐田剛)

 

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