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【NIE】

<知りたいコトバ 知っている?言葉>法令違憲(3)

 一九九五年、最高裁が合憲のお墨付きを与えた「婚外子相続差別事件」。実は半年後に政府の法制審議会から規定撤廃を答申されるなど批判が相次ぎ、そして差別解消の機運も高まっていた二〇一三年九月。

 ついに最高裁は「父母が婚姻関係になかったという、子自ら選択・修正の余地がない事情をもって不利益を及ぼすことは許されない」とし、この差別は憲法一四条(法の下の平等)の精神に照らし違憲であるとの初判断を示しました。

 憲法施行以来、九件目となる法令違憲の代表例ともなった大法廷決定。本紙にも、婚外子として育った女性の「半分の価値しかないと言っているような規定を否定してくれた。どれだけ勇気づけられたことか」という喜びの声が寄せられました。

 あまりにも遅きに失した婚外子の救済。三カ月後の同年十二月、国会で成立した改正民法において、ようやくこの規定は姿を消したのです。 (矢野文高)

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