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<学校と新聞>「読書のすすめ新聞」 本の案内人の講演を編集

初の「読書のすすめ新聞」の編集作業に取り組む「朝読書・新聞部」の生徒たち=都内の中学校で

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 全校での朝読書活動が本年度スタートしました。意欲的に取り組むため「読書のすすめ」講演会を開き、「代官山蔦屋書店」ブックコンシェルジュ間室(まむろ)道子さんにお話いただきました。ブックコンシェルジュの紹介から本の読み方まで、あっという間の五十分間。全校生徒の感想文はとても熱量にあふれていました。

 「朝読書・新聞部」の四人の生徒(二年生)が、間室さんの講演をまとめ「読書のすすめ新聞」を発行することに。編集長になった瑠奈(るな)さんは、これまで発行された図書委員会の新聞を参考に記事の割り振りを考えることになりました。

 二日後に再び集まり編集会議。瑠奈さんが作ってきた割り振りの用紙には、書くべき記事の内容が分かりやすく記されていました。瑠奈さんがメンバーに指示を出します。「タイトルと日付、『有名人ご来店』を史菜(あやな)さん。講演内容『間室さんと代官山蔦屋書店の紹介』が私。講演の『二つのそうぞうりょくとポップ』について然(ぜん)くん。『手のつく言葉と本のお悩みQ&A』が心温(もとはる)くん」。的確に記事を振り分ける姿はベテラン編集長のようです。

 「編集後記がないけど。書くのはやはり編集長でしょ」との私のむちゃぶりにも、平然と「そうですね」と答える瑠奈さん。編集会議は終了、再び一週間後に集まることになりました。

 記事を持ち寄っての貼り付け作業。記事に余白が多かった然くんが、「絵を描いてもらうつもりで、スペースを空けました。これが僕の限界です」と申し訳なさそうに言いました。これには編集長も苦笑い。すぐ「本の絵を入れます」と然くんを安心させました。

 その後は感想タイムに。「自分の書いた講演内容のメモが合っているのか気になったので、周りの人に確認しました。記事を書くことだけでなく、チェックすることの大切さを学びました」と心温くん。「私もメモの分量が足りなかったので、部活仲間に聞いて書きました」と史菜さん。二人とも苦労しながら書き上げた達成感に満ち足りた顔。

 「ワクワクした気持ちで記事を書きました。新聞をみんなで作るのは難しかったけど、見栄えが美しく、読みやすい新聞を完成できうれしかった」。瑠奈さんの言葉にメンバーの気持ちが集約されていました。

 (東京都公立中学校主任教諭・穐田剛)

 

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