東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 教育 > NIE > 記事

ここから本文

【NIE】

<知りたいコトバ 知っている?言葉>熱闘十一合 

 金田正一さんが亡くなった日、長嶋茂雄さんが4打席4三振を喫した「中日スポーツ」の一面を同僚がプリントアウトしてくれたのですが、いろいろと面白い。当時の岸信介首相と正力松太郎国務相がバックネット裏で並んで観戦しているし、広告は「サッポロビール」を「ニッポンビール」が販売しています。

 さてメインの見出しは「熱闘十一合 金田、巨人を組伏す」。「組伏す」は今の新聞では「組み伏す」とするところですが、それより「十一合」に目が行きます。試合は延長十一回、国鉄が4対1で勝ったので「十一」は十一回なのでしょう。でもなぜ「合」? 頭に浮かぶのは「刀を二、三合かわして…」の剣豪小説。ただ、当時の新聞で用例が他に見当たらないので、その流用かどうかも分かりません。七十歳前後の先輩に聞いても「分からない」。確かに十歳に届いていないのでちょっと無理でした。このような「当時はこの表現を普通にしたのか」という疑問は昔のものに当たっているとよくあるのです。 (佐藤京次)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報