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【NIE】

<知りたいコトバ 知っている?言葉>上陸と通過

 台風19号が各地を襲った十月十二日の夜、翌日付朝刊の早版紙面を点検していました。目に留まったのが「伊豆半島に上陸か通過し」という台風進路の見通しを述べた記事の表現です。上陸と通過は意味が重なるので、どちらかの言葉で間に合うのではないかと以前迷ったことを思い出しました。上陸すれば通過もするし、通過は既に上陸したと取れるからです。

 実は気象庁の天気予報だと台風の上陸と通過は区別されます。上陸は台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸に達したときに用います。通過は台風の中心が、小さい島や小さい半島を横切って、短時間で再び海上に出ることです。沖縄については、上陸でなく通過と呼ばれます。沖縄に上陸した台風の数を問うクイズの正解はゼロなのです。

 とはいえ台風の上陸と通過の使い分けは国内での予報に限ります。気象庁の天気相談所によると、中国大陸、台湾、朝鮮半島、フィリピンなど国外に台風が来る場合、上陸と通過は使い分けていないとのことです。 (重松洋一)

 

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