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【NIE】

<学校と新聞>あだちメディフェス 中学生の情報発信に注目

展示された生徒たちの新聞を手に取って読む来場者=東京都足立区で

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 多様な市民メディア活動に携わる全国各地の人たちが東京都足立区・北千住に集まり、「あだちメディフェス2019(市民メディア全国交流集会)」が十一月二十二、二十三両日開催された。誰もが情報の発信者になれる時代に、市民の発信力を高めてコミュニティー活動などを活発にしていこうと、開催都市を変えながら毎年開いている催し。

 各地のミニコミ誌やコミュニティーFM、ネットを使った動画配信で地域情報の発信をする個人や団体、さらにローカルメディアなどを研究テーマにしている大学生らが参加した。

 メインの会場は、銭湯が廃業して長年使われていなかったビルの地下空間を劇場のように改装した「BUoY(ブイ)」。この二階のカフェスペースに、地元のインターネット放送局「Cwave(シーウェイブ)」が事務局になり、足立区の市民メディア活動などを紹介する展示ブースも置かれた。その一つ、区立第一中学校の生徒たちが校内で発行した新聞が壁にたくさん張られた展示は、「こんなに活発に新聞作りをしているとは知らなかった」と、来場者からの注目を集めた。

 同校の新聞発行の取り組みは、本欄「学校と新聞」で穐田剛先生が二〇一五年から記事を執筆し、継続的に紹介している。展示は、生徒が作った新聞そのものと一緒に、生徒たちの活動の様子や感想などを書いた穐田先生の本紙記事が並べて置かれ、解説文のような役割を果たした。

 区内に住む認定司書吉田倫子さんは、「中学生の生(なま)の声を取り入れることが、図書館のティーンズサービスにとっては重要。まずは第一中学に取材に行って、図書館の広報紙で取り上げたい」と感想を述べた。

 元TBSキャスターで令和メディア研究所主宰の下村健一さんは、「紙面から生徒たちの感じたことが、とてもよく伝わってきて、意欲的な新聞ですね。学校の取り組みを地域にも広く知らせて、生徒たちの情報発信活動をさらに高めてほしい」と評価した。下村さんは「10代からの情報キャッチボール入門」(岩波書店)などを出版、メディアリテラシー教育の実践を学校などで繰り広げており、新聞に掲載された同校の出前講座にも着目。はるかぜちゃんこと女優の春名風花さんを講師に招いた出前講座を報じた新聞を熱心に読んでいた。 (鈴木賀津彦)

 

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