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【NIE】

<知りたいコトバ 知っている?言葉>海底に月をすくう

 中国語を習う家人が「在日中国人が『本場の味』と絶賛する」と、中国人が集まる会合で聞いてきて、火鍋料理店を訪れました。土曜夕方四時、中国人と思(おぼ)しき人で盛況です。席に着き、おしぼりの袋を見ると「海底撈火鍋」とあります。中国語読みでは「ハイディラオ」という音だと聞かされました。

 麻雀(マージャン)好きの方ならピンときたのではないでしょうか。「海底撈月(ハイテイラオユエ)」。その局で、最後にツモった(山から牌(はい)を手にする順番が回ってきた)人がその牌でアガることを言います。

 「海底撈月(かいていろうげつ)」は四字熟語でもあります。「撈」には「水中からすくい取る」という意味があり、「海底撈月」は海面に映った月を見て、それを取ろうと海底をすくうこと。無益なことをして労力を費やすたとえです(岩波「四字熟語辞典」)。

 なぜ麻雀の役と結び付いたのかはよく分かりませんが、「海底撈」という店名は「文字通り、幸運を意味する麻雀用語」に由来するようです(中国英字紙「チャイナ・デーリー」)。私も時間まで、鍋をさらい続けました。底にあるであろう肉や白身魚など求めて。 (乙部淳悟)

 

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