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【NIE】

<学校と新聞>保中タイムズの挑戦 紙面充実へ3つの取り組み

企画会議で編集内容を話し合う新聞部の生徒たち=横浜市の保土ケ谷中学校で

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 横浜市立保土ケ谷中学校の新聞部の歴史を資料で調べると、七十年前の卒業アルバムに確認できます。伝統ある保中新聞部ですが、四年前、部員ゼロとなり廃部の危機に直面しました。

 その時、「伝統ある部活をつぶしてはいけない」と二人の生徒が入部し伝統を守り続けました。その年は年二回の「保中タイムズ」発行が精いっぱい、翌年三人の新入部員を迎え、年三回発行できました。その後新入部員五人を迎え毎月発行できるまでに。本年度は新人六人を迎え、総員十六人で毎月発行だけでなく、行事の後の壁新聞作成や、学校だよりの記事を担当するまでになりました。

 「新聞部は保中の応援団である」をスローガンに、活動も自主独立を尊重。企画会議と最終校正の時に顧問はアドバイスしますが、それ以外は全て生徒たちが編集長(部長)と構成(副部長)を中心に原稿チェック、パソコン入力、レイアウトなど運営しています。

 本年度の目標は「チャレンジ」。きっかけは最優秀賞をいただいた前年度の神奈川県中学校・高等学校新聞コンクールで、高校生の入賞作品を見て、社会問題を自分たちの視点で考え、生徒の実態を調査して提案したりしていて、自分たちもそんな新聞を作りたいと考えたからです。

 新たに取り組んだ一つ目が企画会議の強化。月一回の会議を、春休みに一学期の企画、夏休みに二学期の企画を担当者も含めて全て決定し、発行月の会議ではもっと良い記事があったなら差し替えることにしました。部長の伊藤美空(みく)さん(二年)は「学校行事を中心に保中生に伝えたいことをタイムリーに発信できるようにしています。新聞の全てを決めると言っても過言ではない重要な工程なので、しっかり部員で案を出し合うことを大切に心がけています」と話しています。

 二つ目は新聞サイズをA3判にし、二面はスクラップ新聞にしました。近年の出来事などを皆さんに伝えることにしたのです。保中では54%の家庭しか新聞を購読していないという事実に着目し、もっと新聞に親しんでもらうためにスクラップ新聞を始めました。

 三つ目はボランティア活動への参加です。部員も積極的に参加し、新聞製作以外でも多くの体験や知識を得て、皆さんに伝えていくことが大切と考えました。今後も挑戦し続けます。

 (横浜市立保土ケ谷中学校教諭・角田雄一)

 

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