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【NIE】

<学校と新聞>ベイリーを取材して(中) 「多くの人に存在知ってほしい」

神奈川県立こども医療センターの病室をまわって仕事をするファシリティードッグのアニー(ベイリーの後輩)(シャイン・オン・キッズ提供)

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 神奈川県立こども医療センターを取材した福岡県粕屋町、小学五年清武琳(りん)さん(11)が、西日本新聞に書いた記事後半を紹介します。

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 ファシリティードッグは米国では毎年百頭以上が誕生しているが、日本ではまだ三カ所の病院にしかいない。二〇一〇年一月に静岡県立こども病院(静岡市)で初めて正式に導入され、ハンドラーの森田優子さん(38)とベイリーが本格的に仕事を始めた。しかし、日本では初めてなので大変なことも多かったという。毎日忙しく働くつもりが、最初はベイリーが入れてもらえる病棟が一つしかなく、週三日の午後しか子どもたちに会えなかったそうだ。

 森田さんとベイリーはその後、神奈川県立こども医療センターに移ったけれど今では感染症を防ぐために特別な対策をしている病棟や、命に危険のある患者がいる集中治療室(ICU)にも入ることができる。病棟に入る前後にきれいに体を拭き、ワクチン接種をして対策しているからだ。犬が人にうつす病気もほとんどない。犬アレルギーや感染症の心配がある患者は、医師が事前に把握しておけば大丈夫だという。

 森田さんの現在の目標は「ファシリティードッグの存在と役割を多くの人に知ってもらうこと」。犬とペアで仕事をするハンドラーは、森田さんのように看護師などの資格と経験が必要。テストや面接、半年間の研修もある。ハンドラーになりたい人に伝えたいことを聞くと、「ハンドラーは犬を導入する病院が決まってから必要になる。まずは、自分が今働いている病院に導入を働きかけてほしい」と答えてくれた。

【以上が清武さんの執筆記事。次回は取材後記です】

     ◇

 「福岡市立こども病院にファシリティードッグを導入してほしい」と考えた清武琳さん。福岡市長と病院長に手紙を出しました。どちらの返事も「導入は難しい」というもの。「このすごい犬のことをみんなに知ってもらうことで導入も進むはず」と思った清武さんは、五つの作文コンクールにファシリティードッグについて書き応募しました。その一つ「いっしょに読もう!新聞コンクール」(日本新聞協会主催)で、小学生部門の最優秀賞を受賞、昨年12月に横浜市であった表彰式に招待された機会に、ベイリーとアニーを取材しました。

 

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