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【NIE】

<学校と新聞>長期休暇直前の紙面づくり 事前準備が奏功 最速の2日で完成

最速の2日間で制作した図書新聞を手にする2年生のメンバー=都内の中学校で

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 「アリの目、鳥の目行ったり来たり」をテーマに開いた第十一回図書委員会出前講座の講師は、朝日新聞編集委員の氏岡真弓さん。

 取材はアリの目(一人ひとりの目線)と鳥の目(全体を俯瞰(ふかん)する目線)の二つの視点を持つという話から始まり、おすすめ本の紹介、本と取材の共通点などを話してくださいました。紹介した『文車日記』(田辺聖子著・新潮社)をわざわざ通販で購入して、本校に寄贈してくださり、生徒たちも大感激。

 今回の図書新聞作成担当は二年生の穂乃華さん、史菜(あやな)さん、藍那(あいな)さんの三人。締め切りが講演翌日というタイトなスケジュールでした。その週に発行しないと長期休業に入ってしまうからです。編集長の穂乃華さんは記事を割り付け、記入用紙を事前にメンバーに配布し、詳細な説明をしました。それが功を奏して最速の二日間で、新聞が完成。休業前に全校生徒に配布することができました。

 制作の苦労を聞くと、穂乃華さんは「すぐに書けるよう講演を聞きながら記事の内容を考えていました。氏岡さんへのインタビュー内容を考えるのが難しく、ベタなことを聞いてしまった」。史菜さんは「図書新聞のレタリングが大変でした。少し薄かったかな」。「講演内容がもりだくさんだったので、記事にまとめるのが大変でした。最後の方は、文字が詰め詰めになってしまったので、まず他の紙に下書きするべきでした」と話す藍那さん。

 最短で新聞を完成させたことについては、「みんなが締め切りを守ってくれたからです」と穂乃華さん。藍那さんも「宿題よりも優先させなきゃと思い、実際にそうしました」、史菜さんは「今までは必ず土日があって余裕があった。今回はその余裕もなかったけど、やればできると思いました。クラスで配布された時は、来た来たと−」。

 三人が必死で頑張った様子を、一人ひとりの言葉で聞くことができました。最後に編集長が言いました。「実は、こうした皆をまとめる仕事は、小学六年の栽培委員長をして以来だったのです。ものすごいプレッシャーでしたが、二人が協力してくれて、無事に完成でき、ほっとしています。でも、またやりたいです」。最後の力強い言葉が印象的でした。

 (東京都公立中学校主任教諭・穐田剛)

 

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