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【NIE】

<コトバ言葉>懲役と禁錮

 読者の方から、こんなお便りを頂きました。「裁判記事でよく目にする懲役刑と禁錮刑は、どう違うのか」。この両刑罰を実際に体験?した人も多くはいないだろうと思われ(私自身もありませんが)、言われてみると至極、当然の疑問です。

 懲役と禁錮は両者とも身体の自由を束縛される刑罰ですが、懲役は刑事施設に拘置して所定の作業を行わせる(刑法一二条)のに対し、禁錮は刑事施設に拘置する(同一三条)とされています。つまり懲役には付きものの労働義務が禁錮にはないのですが、時間の浪費に苦痛を覚える受刑者が自ら希望して作業に就くケースがほとんどと言われます。

 禁錮が労役を伴わないのは政治犯の名誉を重んじたという歴史等があるようですが、「〜した者は○年以下の懲役もしくは禁錮に処する」と規定された場合に選択され、現在は過失犯に適用されることが多いとされます。今月十七日、保育園児らが多数死傷した大津園児事故で自動車運転処罰法違反(過失致死傷)に問われた被告に禁錮四年六月の判決が下されました。 (矢野文高)

 

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