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【NIE】

<学校と新聞>帆音さんのスクラップ帳 授業で感動 「新聞で読んだ!」

新聞記事のスクラップ帳を手にする帆音(はのん)さん(2年)=都内の中学校で

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 「帆飛(はんと)くんのスクラップ帳」の見出しで、新聞記事の切り抜き帳づくりを毎日する帆飛くんを本欄で紹介したのが二年前の五月二十二日。実はこの年入学した二つ下の妹、帆音(はのん)さんが入学後すぐに、「先生よろしくお願いします」とスクラップ帳を持ってきました。

 ただ、兄と違い朝読書・新聞部に所属していないので、毎日スクラップ帳を届けられず、週に一度、私の授業の後にスクラップ帳を持ってきます。一週間分の記事とその感想を読むのは大変ですが、コツコツとスクラップを続ける彼女に、そんな弱音を吐くわけにはいきません。入学以来続けたノートは、現在六冊目。切り抜いた記事は三百以上に。すでに帆飛くんの冊数を超えました。兄と比べスポーツ記事が多く、投書記事もよく選んできます。

 先日の放課後、彼女に話を聞いてみました。

 −はじめたきっかけは。

 「先生から兄もやっていたので、どうですか?と勧められたからです」

 −あれ、そうだっけ?

 「でも兄がやっているのを見ていて、私もやってみたいと思っていました」

 −スポーツが多いのは?

 「スポーツ全般が好き。コツコツと一つのことに取り組んでいる人がその後どうなったか興味があるからです。よく家族でスポーツの話をします」

 −投書も多いよね。

 「同じ年の人の考え方やものの捉え方を知ることができるからです。特に、自分が共感する文章をスクラップしています」

 −続けて良かった点は?

 「一つは社会のさまざまなことを知ることができ、かなり楽しいです。もう一つは、授業で、あ、これ新聞で読んだ!という感動がたくさんあったことです」

 −逆に大変だったのは?

 「毎日続けることです。勉強に関係のあることでこんなに続いたのは初めて」

 −お兄さんは何か言う?

 「兄は何も言いません。母は応援してくれてサボると声もかけてくれますが」

 −改善したいことは?

 「記事が自分の興味中心なので、他の分野もスクラップしたいです。特に経済に注目していきたいです」

 最後に受験が近づく三年目の抱負を聞くと、「受験とスクラップを最後まで両立させたいです。しっかり続けます」と力強い言葉で締めくくってくれました。

 (東京都公立中学校主任教諭・穐田剛)

 

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