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【放送芸能】

連ドラ「絶対正義」で主演の山口紗弥加 毎日泣いた日々成長の糧に

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 女優の山口紗弥加は中学生の時にデビューして以来、これまで医師やおかみ、警察官など数多くの役を演じてきた。昨年十月には初のドラマ主演を果たし、現在フジテレビ系の連続ドラマ「絶対正義」でも主演している。かつて芝居の稽古がつらく、毎日泣き続けたこともあったというが、今作は「パラダイス。楽園」と言うほど撮影を楽しんでいる。 (金森篤史)

 二十三歳のとき、毎日泣いていた。大竹しのぶ主演の舞台「エレクトラ」の稽古で、演出の蜷川幸雄から厳しくしごかれた。「毎日毎日、駄目出しされて全く認めてもらえなかった。いつ逃げようか、もう女優をやめた方がいいんじゃないか、とまで考えていた」

 ある日、泣き終えてトイレから出ると蜷川がいた。声をかけられたが、無視して素通りした。背中に声がかかった。「やめんなよ」。蜷川は続けた。「才能の花はいつ開くか分かんないんだ。おまえに才能があるかどうかは知らない。でもやめたら花は開かない」

 きつい稽古に食らい付いていった。初日の幕が下りると、蜷川が楽屋に来て言った。「おまえ、よかったぞ」。初めてほめられた。「やめないでよかった」

 女優を始めた時に願った主演も、時間はかかったが実現した。今作は東海テレビ制作のドラマで、秋吉理香子の同名小説が原作。間違ったことを絶対に許さない「絶対正義」の信念を持つ主婦範子が主人公。高校時代の友人四人は範子と再会し、人生の歯車が狂いだす…。

 範子について「全く共感できない。正論だけど、行き過ぎで窮屈で健全じゃない」と評する一方、「演じるときは範子の正義が周りを幸せにすると信じています」と語る。

 「ホラー要素を持った心理サスペンスを楽しんでもらいつつ、『正義とは何か』を考えてほしい」

 共演は片瀬那奈、田中みな実、美村里江(旧芸名ミムラ)らで、撮影現場は“ガールズトーク”でにぎやかだ。「那奈ちゃんは生まれついてのエンターテイナーだし、美村さんは博識、みな実ちゃんはリアクションが面白い」。柔軟剤の話や、健康の話などすぐに話題が飛ぶという。共演者を語る表情は、現場の和やかな雰囲気を物語る。

<やまぐち・さやか> 1980年生まれ、福岡県出身。94年にドラマ「若者のすべて」でデビューし、多くの映画やドラマ、バラエティー、舞台などに出演。代表作にドラマ「ブラックスキャンダル」「コウノドリ」、映画「人魚の眠る家」などがある。

「絶対正義」の一場面。中央が山口紗弥加

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