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【放送芸能】

朝ドラ100作目に突入 あすから「なつぞら」

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 58年、途切れることなく続くNHK連続テレビ小説が、4月1日から放送の「なつぞら」で通算100作目を迎える。視聴率が低迷した時期もあったが、試行錯誤を重ね回復した。テレビ離れが進む中、高視聴率を連発するなど「朝ドラ」は好調を維持したまま、節目の作品に突入する。 (原田晋也)

 朝ドラは毎朝読む新聞の連載小説をイメージして、一九六一年にスタート。第六作の「おはなはん」から、ヒロインが時代とともに成長していく「女の一代記」路線として定着した。歴代最高の平均視聴率52・6%を記録した八三年の「おしん」など社会現象となる作品も出たが、二〇〇〇年代から低迷期に入る。

 転換点になったのが、漫画家水木しげる夫妻をモデルにした一〇年の「ゲゲゲの女房」だ。働く女性が増えたことなどから、放送開始時間を午前八時十五分から同八時に十五分早め、視聴率は上向きに。一二年の「梅ちゃん先生」で、九年ぶりに20%台を記録した。

 朝ドラに関する著書があり、「なつぞら」のノベライズ(小説)も手掛けたライターの木俣冬は「時間帯変更の最初の作品が漫画家の話で、サブカルファンの心をつかんだ。その後も、映画で活躍していた脚本家の渡辺あやさん(「カーネーション」)、テレビドラマをけん引した宮藤官九郎さん(「あまちゃん」)の起用で新たな視聴者を獲得した」と分析する。

 NHKの木田幸紀放送総局長は「作品の幅を広げたり、初期の一代記に立ち返ったりしたことで、多くの人に喜んでもらえるようになった」と語る。一方で「振り返ってみればそういうことだが、当時は全く先のことは分からず『もうこれしかない』とベストを尽くしてきたことの積み重ねだ」と実感を込めた。

 ここ数年は平均視聴率20%超が続く。木俣は「嗜好(しこう)が多様化、細分化したが、朝ドラは誰とでも話せる共通の話題。時代の変化に寄り添っており、日本人の生活様式やどんな思いを抱いていたかの記録にもなる。だからこそ最高の布陣で臨んでほしい」と期待を寄せた。

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◆広瀬すず、節目に「ラッキー!」

 節目を飾る「なつぞら」でヒロインを演じる広瀬すず(20)は「ありがたいし光栄ですけど、なんてタイミングでやらせてもらえるんだろう、ラッキー!くらいに思っている」と大役に挑む心構えを語る。

 映画やテレビドラマで存在感を発揮してきた。「ド新人ではないので、試されている気にもなるし、踏ん張り時だなと思う」と意気込む一方で「毎日楽しいなあって思いながら現場にいます。100作目に声を掛けてくれたことを自信にしていきたい」と笑顔を見せる。

 朝ドラで熱心に見ていたのは、今作と同じ大森寿美男脚本の「てるてる家族」。ヒロインに決まってからは「半分、青い。」や、姉の広瀬アリスが出演した「わろてんか」を見て研究したという。撮影が始まって驚いたのはテンポの速さや豪華キャスト陣。「最初は全然ついていけなくて」と明かすが「丁寧にお芝居させてもらえるのも朝ドラならではで、うれしい」と笑う。

 撮影期間中、さまざまな現場で「楽しみにしてます」と声を掛けられることが増えた。「世の中、朝ドラファンの方が圧倒的に多いなって、すごく印象的でした」。自分にとってどんな作品になりそうかと問われると「ここまで(の撮影)が長くて濃密だったから達成感がある。やっぱり朝ドラって自分の中で大きくなるんだろうなと思います」と感慨深げだった。

 <なつぞら> 両親を戦争で亡くした奥原なつが主人公。終戦の翌年に9歳で父の戦友に引き取られ、兄妹と別れて北海道・十勝に移り住む。大自然と優しい大人たちに囲まれ、開拓者精神や想像力を育み、草創期のアニメーション業界に飛び込んでいく物語。

■歴代のNHK連続テレビ小説

 (視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区。1963年以前はデータがそろっていない)

 左から、放送期間(年度)、タイトル、主な出演者、平均視聴率(%)

(1)1961 娘と私 北沢彪、村田貞枝 −

(2) 62 あしたの風 渡辺富美子 −

(3) 63 あかつき 佐分利信、荒木道子 −

(4) 64 うず潮 林美智子 30.2

(5) 65 たまゆら 笠智衆、加藤道子 33.6

(6) 66 おはなはん 樫山文枝 45.8

(7) 67 旅路 日色ともゑ 45.8

(8) 68 あしたこそ 藤田弓子 44.9

(9) 69 信子とおばあちゃん 大谷直子 37.8

(10) 70 虹 南田洋子 37.9

(11) 71 繭子ひとり 山口果林 47.4

(12) 72 藍より青く 真木洋子 47.3

(13) 73 北の家族 高橋洋子 46.1

(14) 74 鳩子の海 藤田美保子、斎藤こず恵 47.2

(15) 75前 水色の時 大竹しのぶ 40.1

(16) 75後 おはようさん 秋野暢子 39.6

(17) 76前 雲のじゅうたん 浅茅陽子 40.1

(18) 76後 火の国に 鈴鹿景子 35.0

(19) 77前 いちばん星 高瀬春奈、五大路子 37.2

(20) 77後 風見鶏 新井春美 38.3

(21) 78前 おていちゃん 友里千賀子 43.0

(22) 78後 わたしは海 相原友子 35.9

(23) 79前 マー姉ちゃん 熊谷真実 42.8

(24) 79後 鮎のうた 山咲千里 42.7

(25) 80前 なっちゃんの写真館 星野知子 39.6

(26) 80後 虹を織る 紺野美沙子 38.5

(27) 81前 まんさくの花 中村明美 37.1

(28) 81後 本日も晴天なり 原日出子 36.6

(29) 82前 ハイカラさん 手塚理美 36.2

(30) 82後 よーいドン 藤吉久美子 38.8

(31) 83 おしん 小林綾子、田中裕子、乙羽信子 52.6

(32) 84前 ロマンス 榎木孝明、樋口可南子 39.0

(33) 84後心 はいつもラムネ色 新藤栄作、藤谷美和子 40.2

(34) 85前 澪つくし 沢口靖子 44.3

(35) 85後 いちばん太鼓 岡野進一郎、三田寛子 33.4

(36) 86前 はね駒 斉藤由貴 41.7

(37) 86後 都の風 加納みゆき 39.3

(38) 87前 チョッちゃん 古村比呂 38.0

(39) 87後 はっさい先生 若村麻由美 38.1

(40) 88前 ノンちゃんの夢 藤田朋子 39.1

(41) 88後 純ちゃんの応援歌 山口智子 38.6

(42) 89前 青春家族 いしだあゆみ、清水美砂 37.8

(43) 89後 和っこの金メダル 渡辺梓 33.8

(44) 90前 凛凛と 田中実、荻野目洋子 33.9

(45) 90後 京、ふたり 山本陽子、畠田理恵 35.6

(46) 91 君の名は 鈴木京香 29.1

(47) 92前 おんなは度胸泉 ピン子、桜井幸子 38.5

(48) 92後 ひらり 石田ひかり 36.9

(49) 93前 ええにょぼ 戸田菜穂 35.2

(50) 93後 かりん 細川直美 31.4

(51) 94前 ぴあの 純名里沙 25.5

(52) 94後 春よ、来い 安田成美、中田喜子 24.7

  〜95前

(53) 95後 走らんか! 三国一夫、中江有里、菅野美穂 20.5

(54) 96前 ひまわり 松嶋菜々子 25.5

(55) 96後 ふたりっ子 岩崎ひろみ、菊池麻衣子、三倉茉奈、三倉佳奈 29.0

(56) 97前 あぐり 田中美里 28.4

(57) 97後 甘辛しゃん 佐藤夕美子 26.6

(58) 98前 天うらら 須藤理彩 27.7

(59) 98後 やんちゃくれ 小西美帆 22.5

(60) 99前 すずらん 遠野凪子、倍賞千恵子 26.2

(61) 99後 あすか 竹内結子 24.4

(62)2000前 私の青空 田畑智子 24.1

(63) 00後 オードリー 岡本綾 20.5

(64) 01前 ちゅらさん 国仲涼子 22.2

(65) 01後 ほんまもん 池脇千鶴 22.6

(66) 02前 さくら 高野志穂 23.3

(67) 02後 まんてん 宮地真緒 20.7

(68) 03前 こころ 中越典子 21.3

(69) 03後 てるてる家族 石原さとみ 18.9

(70) 04前 天花 藤沢恵麻 16.2

(71) 04後 わかば 原田夏希 17.0

(72) 05前 ファイト 本仮屋ユイカ 16.7

(73) 05後 風のハルカ 村川絵梨 17.5

(74) 06前 純情きらり 宮崎あおい 19.4

(75) 06後 芋たこなんきん 藤山直美 16.8

(76) 07前 どんど晴れ 比嘉愛未 19.4

(77) 07後 ちりとてちん 貫地谷しほり 15.9

(78) 08前瞳榮倉奈々15.2

(79) 08後 だんだん 三倉茉奈、三倉佳奈 16.2

(80) 09前 つばさ 多部未華子 13.8

(81) 09後ウェルかめ倉科カナ13.5

(82) 10前 ゲゲゲの女房 松下奈緒 18.6

(83) 10後 てっぱん 瀧本美織 17.2

(84) 11前 おひさま 井上真央 18.8

(85) 11後 カーネーション 尾野真千子、夏木マリ 19.1

(86) 12前 梅ちゃん先生 堀北真希 20.7

(87) 12後 純と愛 夏菜 17.1

(88) 13前 あまちゃん 能年玲奈 20.6

(89) 13後 ごちそうさん 杏 22.3

(90) 14前 花子とアン 吉高由里子 22.6

(91) 14後 マッサン 玉山鉄二、シャーロット・ケイト・フォックス 21.1

(92) 15前 まれ 土屋太鳳 19.4

(93) 15後 あさが来た 波瑠 23.5

(94) 16前 とと姉ちゃん 高畑充希 22.8

(95) 16後 べっぴんさん 芳根京子 20.3

(96) 17前 ひよっこ 有村架純 20.4

(97) 17後 わろてんか 葵わかな 20.1

(98) 18前 半分、青い。 永野芽郁 21.1

(99) 18後 まんぷく 安藤サクラ ? 

(100) 19前 なつぞら 広瀬すず

(101) 19後 スカーレット 戸田恵梨香

(102) 20前 エール 窪田正孝

 

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