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【放送芸能】

<クラシックの部屋>平原綾香が解説 名曲に花添える 本紙発 シリーズ化決定

第1部ではオーケストラが演奏するクラシック曲を平原綾香が解説した

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 本紙の連載が基になった「平原綾香と開く クラシックの扉 コンサート」(CBCテレビ主催、東京新聞共催)が三月二十一日に名古屋市の愛知県芸術劇場コンサートホールで初開催され、満員の約千八百人が詰めかける盛況となった。歌手の平原綾香(34)の解説とともにクラシックの名曲を鑑賞する第一部、平原がオーケストラをバックに歌う第二部から成る新趣向の公演。コンサートはシリーズ化され、来春の開催が予定されている。 (樋口薫)

 平原はホルストの「木星」をカバーした「ジュピター」でデビュー。クラシック曲に日本語詞をつけたカバーアルバム「マイ・クラシックス」シリーズをこれまでに三枚発表している。

 二〇一四年から四年間、本紙朝刊で映画や小説、マンガなどに出てくるクラシック曲を解説する毎月連載の記事を担当。一七年七月に『平原綾香と開く クラシックの扉』として書籍化されたのを機に、今回のコンサートが企画された。

 第一部は、ヴィヴァルディの「四季」より「春」第一楽章でさわやかに開幕した。演奏はセントラル愛知交響楽団。指揮は関西を中心に活躍する森香織が務めた。曲が終わると平原が登壇し、旧知のアナウンサー小堀勝啓(かつひろ)と曲にまつわる軽妙なトークを繰り広げた。

 平原は「四季」の各楽章に添えられた詩を読み上げ、「ヴィヴァルディさんは夏より春が好きだったんでしょうね」などと自身の解釈を披露。「夏」「秋」「冬」のお気に入りの楽章の印象も語り、「ちょっと聴いてみましょう」とオケを促してさわりを演奏してもらうなど、ぜいたくな演出で客席を盛り上げた。

 続いてメンデルスゾーンの「結婚行進曲」が高らかに鳴り響いた後、森も指揮台から「白い指揮棒を初めて使ったのがメンデルスゾーンなんです」と豆知識を交え、会話に加わった。その後も長年バレエを習っていた平原が深い思い入れを持つチャイコフスキー「白鳥の湖」、連載中に劇場で鑑賞して感激したというビゼーのオペラ「カルメン」などの演奏に親しみやすいエピソードで花を添えた。

 第二部ではオーケストラとの共演で圧巻のステージを披露。自身の代表曲に加え、第一部で演奏された「カルメン」のアリア「ハバネラ」をカバーした「カルメン〜ジュテーム!〜」、そして「ジュピター」とクラシックにまつわる曲も熱唱し、客席では涙を浮かべる人も。アンコールでは、オペラ歌唱に初挑戦した主演ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」(一四年)の主題歌を歌いあげ、客席は総立ちの拍手となった。

 五曲の演奏と七曲の歌唱を組み合わせた全幕を通じ、連載や書籍で伝えてきた「クラシックは身近な音楽」というメッセージが強く打ち出された公演となった。終演後、平原は「お客さんに本当にいい顔で聴いてもらえた」と感慨深げに語った。

第2部では「ジュピター」などを熱唱

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