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【放送芸能】

春の連ドラ 僕の、私のイチオシはコレ 記者座談会

 民放各局の春の連続ドラマが出そろった。東京と名古屋の放送芸能部の記者4人が、主な作品の初回を視聴。ドラマ好きもそうでもない記者もそれぞれがベスト作品を挙げ、忌憚(きたん)のない意見を語り合った。 (原田晋也、伊藤彩、小杉敏之、古谷祥子)

 原 まずはそれぞれのイチオシ作品とその理由を。私は「あなたの番です」。マンションの住民が交換殺人をするというストーリーこそ荒唐無稽だが、個性的な俳優がそろっていて、嫌な登場人物の「嫌さ」がとてもリアルで引き込まれた。

 伊 私は登場人物が次から次へと出てきて疲れた。9月までの2クール放送、最後まで付き合える視聴者がどれだけいるか…。

「わたし、定時で帰ります。」から

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 古 挙げるなら「わたし、定時で帰ります。」かな。働き方改革が叫ばれている今の時代に合った作品。吉高由里子は主人公のイメージに合っていると思った。

 小 「白衣の戦士!」。疲れて帰ってテレビをつけた時には、こういう簡単でシンプルなドラマが一番。これくらいが50の私にはちょうどいい。

「白衣の戦士!」から

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 原 確かにストーリーはあってないようなものというか、中条あやみの美しさをめでるための作品というか…(笑)。

 伊 「わたし、定時−」と「パーフェクトワールド」。松坂桃李(とおり)の演技がうまい。車いす生活の不便さとか排せつ障害とかリアルな面も丁寧に描いている。

 小 実は、私も迷った。純愛もので分かりやすい。安心して見られる。ドキドキしなくて済むというか。

 古 映画も見たけれど、時間をかけられる分、連ドラでは2人の関係を細かく描こうとしている感じがする。ただ、オーソドックスな恋愛ものなので、よほど作り込んだ脚本や演技がないと評価を得られないのでは。

 原 逆に「期待してたのになあ」という作品は? 私は「東京独身男子」。「AK男子(あえて結婚しない男子)」の生態がリアルに感じられなかった。高橋一生、滝藤賢一などいい役者がそろっているのでこれからに期待したいところだが。

 古 すごいセレブで、好きに生きたいから結婚しない。そんな人って実際どれだけいるの?と思います。独身30代女性を描いた「東京タラレバ娘」(2017年、日テレ系)のような現実味がなかった。「俺のスカート、どこ行った?」も、期待していたけど、内容は普通でした。型破りな教師が今時の生徒の根性をたたき直すというストーリーは昔からごまんとあるので、今までと違う流れにならないと面白くないと思う。

 小 期待していたわけではないが「ストロベリーナイト・サーガ」の猟奇的な殺人シーン。あれはテレビで流していいのかな? 途中で見るのをやめてしまった。

「集団左遷!!」から

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 原 初回視聴率が13.8%と好発進の「集団左遷!!」はどうでしたか?

 古 この時間枠のTBS系はパターン化されているので、期待値は高くなかったが、意外と良かった。主演の福山雅治が格好よすぎる役ではなく頑張っている感じがした。

 小 ちょうど僕らの世代の話。中間管理職で上をとるか下をとるかというのは現実感のある話で、共感する人も多いんじゃないかな。

 原 他に光っていた作品は?

 伊 深夜ドラマの「きのう何食べた?」。西島秀俊と内野聖陽が演じるゲイのカップルの、日常の食卓や周囲とのさりげないやりとりを描いている。金曜深夜なのにぜいたく過ぎる2人で、西島もうまいが、内野が全く自分を消してなりきっているというか、別人格をつくっているのがすごい。

 原 今期の民放ドラマ全体を見渡して思うことは?

 小 テレビでこんなにいっぱいドラマを作らなくていいんじゃないかな。いいドラマの再放送や映画を流したらいい。あと、もっと報道番組をやったほうがいいよね。

 古 身もふたもないですね(笑)。毎クール1話目を全部見て、つまらなかったら続きを見なくなるんですが、今回はあまり残らなさそう。「続けて見たい」と思えるような作りをしていかないと、今はみんな見なくなりますよね。だから、1話完結が人気なのかな。

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◆座談会出席者

<東京>

伊藤彩(伊) 仕事柄、ドラマは長年視聴。今や作り手も出演者もほぼ年下のため、温かく見守るスタンスでありたい53歳。

原田晋也(原) リアリティーに欠ける作品はすぐに見る気をなくしてしまう32歳。くせのある作品が好き。司会進行役、文責。

<名古屋>

小杉敏之(小) 連ドラを見たのは「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」が最後だが、今回のため10作品の初回を見た50歳。

古谷祥子(古) 連ドラ初回はなるべくチェックするドラマ好きの34歳。リアリティーを求めるが、基本的にはハッピーエンドが好き。

 

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