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【放送芸能】

ひばりに始まり、嵐とともに去る 平成、芸能界もいろいろ

平成の芸能ニュースを語る石川敏男=東京都千代田区で

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 平成最後の「エンタメ特報」は、この30年間に起きたエンターテインメント界の大ニュースを回顧。平成とともに歩んだベテラン芸能リポーターの石川敏男(72)が“10大ニュース”を厳選しつつ、芸能ニュースを扱ってきたテレビのワイドショーの変貌にも言及した。 (竹島勇)

平成最初のビッグニュースは、女王・美空ひばりの死去だった

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 石川は女性誌記者を経て、一九八八(昭和六十三)年に日本テレビ系のワイドショーのリポーターとなり、芸能界やワイドショーの変遷を体感してきた。

 十大ニュースのトップには、平成が始まった年に五十二歳で生涯を終えた国民的歌手の美空ひばりの死を挙げた。「彼女の死が時代が変わったことを印象付けた」

「結婚」「離婚」のたびに株を上げた松田聖子

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 二位の松田聖子は熱愛、結婚、離婚と話題に事欠かなかった。「スキャンダルを食べて大きくなったスター。ベッキーのように不倫騒動で失速したタレントもいたが、聖子は特別な存在」と舌を巻く。

 三位はお騒がせ俳優の勝新太郎。ハワイでコカインなどの所持容疑で逮捕された際の語り草「パンツの中にコカインが入っていた」、石川の問いかけに対する「だからもうパンツははかないよ」の切り返しは話題に。「犯罪は論外だが、古い時代の大スターは豪放磊落(らいらく)で魅力があった。それは平成には合わなかった」。「SMAP解散」「嵐の活動休止発表」(四位)は「時代を代表するスターだけに大反響だった」。

まさかのSMAP解散…日本中に衝撃

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 歌舞伎のスター市川海老蔵の妻で、三十四歳で死去した小林麻央(八位)のニュースは大きな衝撃を与えた。「病床からブログで、乳がんや家族について思いをつづったのが感動を呼んだ。平成の芸能人の情報発信らしかった」

 忘れてはならないのが九位の「ミッチー・サッチー騒動」。女剣劇の浅香光代と、野村沙知代の舌戦をワイドショーは連日伝えた。視聴率も取ったが「くだらないことをいつまで取り上げるのか」と批判も浴びた。「いい大人のののしり合いが俗な興味をひいた」。明石家さんまの離婚(十位)の取材に「さんまさんが額にバッテンを付けて笑いを取った。離婚歴をバツと表現するようになった」と振り返った。

平成最後のサプライズ!? 嵐が2020年末での活動休止発表

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 「十五年ほど前から、各局とも芸能ネタが減り、リポーターを使わなくなった」と石川はワイドショーの変化を語る。背景として「番組の制作費を減らし、コンプライアンス(法令順守)といってトラブルを避けるようになり、大手芸能プロダクションの言いなりでスキャンダルを報じなくなった」と指摘する。

 自身は局のドラマに出演している俳優のゴシップを局側の判断で握りつぶされた経験もあり、不祥事の際に“タブー”を恐れず、厳しい質問をしてきた自負もある。常に低俗との批判がつきまとう分野だが、「普段見せない芸能人の表情や言動が見られるのは魅力。視聴者もそれを楽しんできたと思う」と分析。それだけに「芸能ネタの衰退は、闘ってきた人間としては情けない」と唇をかむ。令和のワイドショーは芸能人のPR色がさらに強まると予測する。「自分は面白い時代に仕事ができたと思う」

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