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【放送芸能】

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」 第1作から65年 人類×怪獣 共生の道は…

渡辺謙(左)とマイケル・ドハティ監督=東京都千代田区で

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 米ハリウッド製作の特撮怪獣映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」が三十一日、世界同時公開される。ゴジラら怪獣たちが世界の覇権をかけた争いを展開、人類が存在の危機に陥る様を迫力あふれる映像で描く。マイケル・ドハティ監督(44)と、二〇一四年のハリウッド版前作「GODZILLA ゴジラ」に続き、怪獣との共生を目指す博士役を演じた渡辺謙(59)は質の高さに自信を示す。 (竹島勇)

 ゴジラ誕生から六十五年の節目に際して作られた。キングギドラ、ラドン、モスラなどが世界各地の地底での眠りから目覚め、ゴジラと激しい戦いを始める。地球の危機に米国などの軍隊は攻撃を続け、さらには「未確認生物特務機関」などとの対立もあり、人類は怪獣への対応に混乱を極める…。

 怪獣との共生の道を探る芹沢猪四郎博士役の渡辺は「現代は科学こそ進歩したけれど、自然災害のように人間にコントロールできないものがある」と指摘。その上で「エンターテインメント性の中に人間と自然、人間と科学というテーマも描けている。ハイクオリティーだ」と強調する。

ゴジラたちの激しい戦いのシーン(c)2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.(下の写真も)

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 ドハティ監督は「日本のゴジラシリーズは米国のテレビで繰り返し放送されているから、全部見ていて大好き。最近も部屋で作品を流してる」と明かす。「(かつては)怪獣の戦いに目が奪われたけれど、成長するとメッセージ性を理解した」という。

 横から渡辺が「一四年のギャレス・エドワーズ監督作品との違いは何だと感じてるの」とドハティに質問。「ギャレス作品は純粋なSF。ぼくは怪獣たちが神話や伝説に由来するものとし、存在をファンタジーとして描いた」と答えた。ドハティは米国人の父とベトナム出身の母を持つ。「西洋と東洋双方の神話、伝説を教えられた。例えば竜は西洋では人類の敵でも、東洋では人類を守る存在とされる。それを怪獣のありようや(アジア人もいる)登場人物が怪獣をどう見るかに反映させた」と説明した。

 物語の大きなうねりの一方で五年前、怪獣の攻撃を受けた家族のその後も描かれる。「崩壊した家族は再生できるのか。共感してもらえるドラマになった」とドハティ監督。

 一九五四年に誕生し、昭和、平成を経て令和にも足跡を残すゴジラ。渡辺は「人間にとってコントロールできない不安がある限り、(警鐘として)ゴジラ映画は続く。そうはいっても実際に世界大戦が起きたら映画どころじゃない。平和が保たれるのが条件です」と力を込めた。ドハティ監督が大きくうなずいた。

 ほかに、カイル・チャンドラー(53)、ヴェラ・ファーミガ(45)、サリー・ホーキンズ(43)、チャン・ツィイー(40)らが出演。

芹沢猪四郎博士を演じる渡辺謙(右)

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