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【放送芸能】

藤山直美、3年ぶりただいま 「笑う門には福来たる」来月、新橋演舞場で

「笑う門には福来たる」に出演する(左から)西川忠志、喜多村緑郎、藤山直美、田村亮=東京都中央区で

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 「お笑いの吉本」を創始した女性の半生を描く舞台「笑う門には福来たる〜女興行師 吉本せい〜」(矢野誠一原作、浅香哲哉演出)が7月3〜27日、東京・新橋演舞場で上演される。がん治療を経て昨秋、舞台復帰した藤山直美(60)が、せい役で主演。「運動量が多いので無理せず、気持ちを引き締めて臨みたい」と語る。 (山岸利行)

 藤山は二〇一七年一月、初期の乳がんが判明。治療に専念し昨年十月、約二年ぶりに舞台に帰ってきた。「(舞台の)ライトがまぶしかった」と復帰当初の感想を話す。ひたすら突っ走ってきた印象だが「病気で一つ線を引いてもらえた気がする」と振り返るように、「これまでターボだったのが、普通のエンジンに積み替えた感じ」と例える。

 藤山主演の「笑う門−」は、一四年に福岡・博多座、新橋演舞場、一六年に大阪松竹座で上演。「(前回から)三年たった分の何かが芝居に出れば。再演の時は、こういうところにこういうのがあったと発見することがある」と話す。

 大阪の荒物問屋に嫁いだ、せい。芸人や寄席に夢中な夫が興行師のまねごとを始め、店は経営危機に陥るが、夫の好きなことで商いをさせることを決意する。二人は「日本一の興行師になったる」と励まし合い、困難を乗り越える。夫は急逝するがその遺志を息子と引き継ぎ、「笑いの王国」吉本興業を築き上げる。

 せいについて「良妻賢母になるつもりだったが、笑いの神様に肩をたたかれ、(興行師として)前に引き出された人。外から見たらすごい人だけど、旦那さんを先に亡くし、つらいこと、寂しいこともあったと思う。そんなふうに、全部そろっていないところが好き」と人としての魅力を感じるという。「奥歯をかみしめて生きた人の悲しさが芝居に出ればいい」

 昨年暮れに還暦を迎えた。「父(藤山寛美(かんび))は六十歳十一カ月で亡くなったが、親孝行のためにそれ以上生きなければ」と語る。これからは上方喜劇の商店街のおかみさん役などをやっていけたらと願う。

 藤山が新橋演舞場の舞台に立つのは四年四カ月ぶり。「笑う門−」のほかの出演は、田村亮、喜多村緑郎(ろくろう)、林与一、西川忠志ら。チケットホン松竹=(電)0570・000・489。

 

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