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【放送芸能】

立ち上がれ、働く女たち 世界初演、ミュージカル「ファクトリー・ガールズ〜私が描く物語〜」

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 元宝塚歌劇団星組トップスター柚希礼音(ゆずきれおん)(40)が世界初演の新作ミュージカルに主演する。1999年、宝塚の舞台でデビューし、今年で芸歴20周年。「舞台に立ち続けてこられてありがたい。あっという間でしたが、中身の詰まった20年でした」と振り返り、新作については「生きるとは何か?がテーマ。曲も素晴らしく、明るく演じたい」と抱負を語る。 (山岸利行)

 19世紀半ばの米国のある街。産業革命で誕生した紡績工場を舞台に、過酷な長時間労働を強いられる女性たちが自由や権利を求めて立ち上がっていく日米合作のミュージカル「ファクトリー・ガールズ〜私が描く物語〜」(板垣恭一脚本・演出)。実在した人物でリーダー的立場のサラを演じる柚希は「現代にも通じる女性たちの葛藤や強さを表現できたら」と日々稽古に励む。

 正義感にあふれ仲間を引っ張っていくサラのせりふは、柚希を想定して書かれたといい、トップスターだった柚希のイメージがサラと重なる。労働環境を変えようとしてもさまざまな壁にぶつかって苦しむサラに向き合い「宝塚時代、リーダーとして悩んだことが思い出されます」と思いを巡らせる柚希。「トップになった当初は意気込んでしまい、うまくいかなかった。でも自分のやるべきことに集中したら、みんなが背中を見てついてきてくれた」と振り返る。

 サラについて「すごくしっかりしているわけではなく、思ったことをポンポン言う。最初はリーダー感がないリーダー」と人物像を探る。サラたち「ファクトリー・ガールズ」が立ち上がった歴史が、その後の労働条件の向上につながる。「我慢していたら全然変わらない。声を上げることは大事だと思う」。今でいうブラック企業を舞台に、恋愛がメインではない作品だが、「お客さまに共感していただけると思う。女性が多く登場する革命的なミュージカル」と話す。

 プロの舞台に立ち、20年。宝塚時代は絶大な人気を誇り、男役卒業から4年余。今年は多重人格の女性を演じる一人芝居にも挑んだ。今後については「その時々で表現できるものが変わっていくと思う。リアルに思っていること、感じていることを発揮できる役と作品に出合えたらうれしい」と大きな目を輝かせる。

 「何よりも自分自身が豊かでないと舞台も良くならない」と考え、オンオフの切り替えを大事にしている。「オフの日はなまけ者。ハワイでシャンパンなどを飲んでだらだらしてます」とちゃめっ気交じりにリフレッシュ法を明かした。

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 「ファクトリー・ガールズ」の出演はほかに、ソニン(36)、実咲凜音(みさきりおん)(30)、石田ニコル(29)、清水くるみ(25)ら。東京・赤坂ACTシアター(9月25日〜10月9日)、大阪・梅田芸術劇場メインホール(10月25〜27日)。 

「ファクトリー・ガールズ」の主な出演者。(左から)石田ニコル、実咲凜音、柚希礼音、ソニン、清水くるみ

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