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【放送芸能】

朝ドラ「スカーレット」 戸田恵梨香が陶芸家一代記

「ぜいたくな時間を過ごさせていただいています」と語る戸田恵梨香

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 百一作目となるNHKの連続テレビ小説「スカーレット」(総合、月−土曜午前八時など)がスタートした。男の世界に飛び込んで情熱的に生きた女性陶芸家の一代記。主演の戸田恵梨香(31)は「近年の“朝ドラ”はさわやかだが、スカーレットはすごく泥くさくて、その泥くささがいとおしさに変わる。全国の皆さんに『会いたい』と思ってもらえるような存在になれれば」と笑みを浮かべる。 (原田晋也)

 戸田が演じるのはヒロイン川原喜美子。戦後間もなく家族で滋賀・信楽(しがらき)に移り住み、三人姉妹の長女として幼い頃から一家を支える。多感な時期を大阪で働いて過ごし、信楽に戻った後は女性陶芸家の草分けとして、独自の信楽焼を生み出そうと奮闘する。

 戸田が演じるのは十五歳から。貧しくてスカートが買えない設定で、セーラー服にもんぺ姿で元気に走り回る。「台本に『わーい』って書いてあって。どうやって演じればいいの?と自問自答しながら、意地で『わーい』って叫びながら大喜びしている喜美子のお芝居をした。カットがかかった瞬間に息切れしました」と笑う。

 役柄について「疑問を感じた時、自分の答えが出るまで絶対に妥協せず、徹底的に見つけ出す懸命な姿が一番の魅力」と評する。半生を演じることに「喜美子の意志の強さや芯の通った姿、みんなに力と愛情と笑顔を送り続けるところはきっと変わらない。そこはぶれないように大切に演じていきたい」と意気込んだ。

 陶芸家としての役作りのため、約三カ月間陶芸の稽古に取り組んだ。最初は、男性の先生が練っている土をどれだけ体重をかけても練ることができず「本当に男の世界なんだな、甘くないんだな」と実感。「喜美子が陶芸家としてやっていこうと決めた勇気、決断力に改めて驚いた」と振り返る。

 女性陶芸家が少なく、似た手を持つ人が見つからなかったため、陶芸シーンは全て戸田自身が演じる。「聞いた時は度肝を抜かれた」と明かすが「ずっとやってきたので何とか見ていただけるくらいにはいけたかな」と自信ものぞかせる。

 朝ドラヒロインのオファーを受けたのは「女優としてのキャリアがどうなるのか知りたかったから」。これまで、多くの作品を経験し場数を踏むことで成長できると考えてきたが、「約十カ月間同じ女性を演じた後、自分がどう変化し進化するか知りたい」と考えを変えた。撮影も半ばを過ぎたが「全く飽きない。喜美子と一緒に成長できている」と手応えを感じている。

 お気に入りのせりふは、子どもの頃の喜美子が言う「女にも意地と誇りはあるんじゃ」。今作は制作統括、ナレーション、脚本、音楽、主題歌が女性。「女でもここまでやっているぞ、と感じ取ってもらえたらと思う」

 

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