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【放送芸能】

へりくつニート役 軽妙に 日テレ系「俺の話は長い」主演・生田斗真

生田斗真=川崎市多摩区で

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 日本テレビ系の連続ドラマ「俺の話は長い」(土曜午後十時)で、生田斗真(35)が実家暮らしのニート(無職)の青年を演じている。毎話、自己防衛のへりくつを繰り出す“ダメ男”だが、母においしいコーヒーを入れたり、不登校のめいを助けたりする家族思いのどこか憎めない男。生田は主演作品について「ほのぼのとしたドラマ。へりくつにいらいらしたり、家族の姿に共感したりしながら楽しんでほしい」と話す。 (酒井健)

「俺の話は長い」から。生田斗真(左)と清原果耶

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 三十一歳の満(生田)は、コーヒー店の起業に失敗し、六年前から無職。喫茶店を営む母の房枝(原田美枝子)と暮らしている。そこへ、姉の綾子(小池栄子)と夫の光司(安田顕)が中学三年生の娘、春海(清原果耶)を連れて「マイホーム建て替えまで」の期間限定で引っ越してくる。同居人の増えた満の周囲は、にわかに騒がしくなり…。毎回、三十分一話の二本立てで放送している。

 連ドラの主演は四年ぶりの生田。「劇場や映画館のない地域の人も、気軽に見ることができるのがテレビ。日本の隅々まで(ドラマが)届く喜びをかみしめ、楽しんでいきたい」と意気込む。

 見せ場の一つが、満の長大なへりくつ。「クライアントの嫌いなものを贈るって、ビジネスで一番やっちゃいけないことだからね」(第一話)などと一人前風の言葉を並べ、勝ち気なキャリアウーマンの綾子と張り合う。「スタッフが楽しくなっちゃったみたいで『もっとけんかのシーンが見たい』と。どんどん長くなりそう」と生田は笑う。

 満はニート。めいの春海は不登校。ドラマは現代的な家族の問題も織り込み、社会の“仲間外れ”的な立場の二人に通う淡い“友情”も描かれる。「満は、中学生の女の子と同じ高さまで目線を下げられるのだと思う。親なら『就職できない。大変だよ』と言うところを『いろいろあるけど、とりあえず(学校に)行ったら?』と軽くぽーんと言えてしまう強さがある」。春海のナイーブさを「清原さんが繊細に演じてくれ、一緒にやっていてヒリヒリするような楽しさ」を感じている。

 初回放送の十二日夜は、台風19号が直撃。台風情報の字幕付きの画面になった。生田は、屋外の風雨の音を聞きながら考えたという。「こういう時に、テレビドラマを放送する意義ってなんだろう」

 思い出したのは、東日本大震災などの被災地を訪ねて住民らと交流した時のこと。「元気になってもらうために行き、いつも元気をもらって帰ってくる。『ドラマを見ました』『お仕事頑張って』と励まされて」。エンターテインメントに関わる者として、使命を実感する瞬間だったという。

 台風19号でも、多くの被災者が出た。「チャンネルを合わせてくれれば、くだらないことでケンカしている僕たちがいる。少しでも、(被災者の)気晴らしになってくれたら。不安が和らいでくれたら。そういう願いを込めて、作品をつくっていきたい」

<いくた・とうま> 1984年10月7日生まれ。北海道出身。少年期からジャニーズ事務所に所属。映画、ドラマ、舞台など幅広く活躍している。2010年度にキネマ旬報ベストテン新人男優賞。今年のNHK大河ドラマ「いだてん」では三島弥彦役で出演。

 

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