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【放送芸能】

大御所ものまね動画を続々公開 漫才コンビ「オキシジェン」 浅草へ若者誘う

三好博道(左)と田中知史。11月8日に東京・新宿バティオスでホリプロお笑いライブに出演(ライブは9日も)=東京都目黒区で

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 懐かしい芸が楽しめる東京・浅草の演芸場に、このところ若い世代が足を運ぶようになったという。その一因は、漫才コンビ「オキシジェン」だろう。三好博道(39)と田中知史(ともふみ)(42)のコンビは、所属する漫才協会の大御所たちのものまねを撮影した動画を頻繁にツイッターに公開し、ファンを広げようと努めている。昭和の薫り漂う大ベテランを直接知らない若者も爆笑させる芸とは−。 (藤浪繁雄)

 トイレに座って用を足していると、まるでウォーカー(ゾンビ)のように、ドンドンドンとドアを猛烈にたたく内海桂子師匠…。

 漫才協会のホームグラウンド、浅草の東洋館に出演するだけでなく、大御所たちをじっくり観察。ちょっとしたしぐさや癖をとらえて、一本二十秒ほどの爆笑芸に仕立てる。「内角ギリギリを狙っています。師匠方に怒られると思ったけど。喜んでもらってます」と二人は笑う。

 時間を見つけてはスマホを立てて、二人だけで撮影を重ねた。昨年、バラエティー番組内の企画の出演を目指し、オーディション用に六十〜七十本ほどまとめて編み出したことがきっかけという。“持ちネタ”は三百本近くに増えた。

 二〇〇二年にコンビ結成。プロレス技を取り入れたコントで人気を集めたが、ネタ中に田中が負傷。漫才に力を注ぐようになった。所属事務所などのライブでは若い客向けにネタを披露しているが、事務所スタッフの勧めもあり、一四年に漫才協会に加入した。

 東洋館の舞台に立つと、そこは「高齢者の純度百パーセント」の世界。「ゆっくりと話し、若い人にしか通じない言葉は変える。例えば、スマホはギリギリ大丈夫だが、LINE(ライン)(無料通信アプリ)は分からない」。説明の言葉を補うなど工夫を凝らしてネタを披露すると「ウケるところは年齢や世代によって大差はない」と実感した。それならば、逆もいける…。大御所ものまねも案外、若い世代に通用している。

 ツイッターの動画を見て、東洋館に来たという若い観客も増えた。「大師匠方のことを知らない人たちが動画で想像してくれる」と手応えをつかむ。その一方で「動画を続けたいが、師匠不足で…」と悩みも。たっぷり観察し尽くしてしまい、新たなものまね対象がいなくなりつつある。「まだ若いんだから何でもできるぞ」。師匠方からの激励を胸に思索を巡らせている。

 

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