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【放送芸能】

秋のドラマガイド ドラマ通記者のイチオシ紹介

 民放各局の秋の連続ドラマがほぼ出そろった。今季は恒例の記者座談会は趣向を変え、本紙金曜夕刊「シネマガイド」にならい、「ドラマガイド」をお届けします。“ドラマ通”の記者が作品を見渡し、「これは」と思う注目作を忌憚(きたん)なくレビューします。 (原田晋也、奥野斐(あや)、酒井健、伊藤彩)

●ブラック校則 学校の理不尽

 髪の毛は黒色のみ。ポニーテール禁止、アルバイトもダメ…。そんな理不尽な「ブラック校則」を変えようと、高校生が立ち上がる。豪華な食事も、派手な事件もないが、目の前の現実を少しでも良くしようと奮闘し、自由を手にしていく姿は応援したくなる。

 人気アイドルの佐藤勝利と高橋海人が共演。黒髪は蜂に刺されやすいからと養蜂用の帽子をかぶって登校したり、昼食に教室で流しそうめんをしたりと、毎回ユーモアとウイットに富んだ方法で教師に挑むシーンは笑わせてくれる。正直、期待は大きくなかったが、学校を取り巻く問題を丁寧に描いていて好感が持てた。

 第二話で、生徒会長の女子生徒が校則違反の境目を探ろうと、徐々にスカートを短くしていく。教師は気付かぬふり、優等生は怒られないのもリアルだった。十代の子どもとの共通の話題にもなりそうだ。 (奥)

●時効警察はじめました 随所に小ネタ

「時効警察はじめました」から。第4話ゲストの中島美嘉(左)とオダギリジョー

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 いい意味で十二年前と変わっていない。メインキャストの外見も、予想の斜め上を行く展開と会話のテンポも。唯一無二の世界観はシリーズ三作目の今回も健在で、旧作ファンを「これこれ!」とうならせたのではないか。

 随所に笑える小ネタがちりばめられていて、探しているうちにストーリーを見失ってしまうところも変わらない。例えば、出版社のオフィスのシーンで壁に「ほうれんそう」と張り紙が。報告・連絡・相談を表す標語かと思いきや、その下には「ちんげんさい」「ごぼうの天プラ」。笑っているうち「あれっ、何のシーンだったっけ」となる。むしろ、小ネタを楽しむドラマと言っても過言ではないのだ。

 ほかが変わらないだけに新キャラクターの彩雲真空(あやくもまそら)(吉岡里帆)、又来康知(またらいやすとも)(磯村勇斗(はやと))には賛否あるだろうが、そのうち慣れてくるだろう。 (原)

●グランメゾン東京「大人の青春」

 挫折からの再起を目指す天才フランス料理シェフ、夏樹のキャラクターをどうつくり上げていくか。男性視聴者でもつい見入ってしまうのが、木村拓哉という俳優の力だろう。

 パリ時代の失敗が描かれた第一話は、プライドが高く自己主張の強い従来の“キムタク的キャラ”のイメージ。しかし、東京で新規開店の準備を始める第二話は、「おじさん」「日本の恥」と周囲にイジられながらも、少年のように真っすぐに料理に没頭する姿が好印象。

 不器用ながら仲間との信頼関係を築こうとする様子も爽やかで、PRにうたう「大人の青春」にふさわしい演技に感じた。

 夏樹の相棒のシェフ倫子(りんこ)(鈴木京香)は、五十歳手前の設定。彼女の青春にも注目したい。シェフがトングを振る際に効果音が必要かなど、細かな演出で気になる点もあるが、今後の展開が楽しみだ。 (酒)

●ニッポンノワール−刑事Yの反乱− 毎回 闇を暴く

「ニッポンノワール」から。賀来賢人

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 ノワール=闇。刑事の薫(広末涼子)殺害事件と、十億円強奪事件の真相を主人公の刑事遊佐(ゆさ)清春(賀来賢人)が追う。清春自身を含め、とにかく登場人物全てが怪しく裏がある。

 疑わしい人物たちの謎を一話ごとに明かしていく手法は、同じ脚本家とプロデューサーによる「3年A組−今から皆さんは、人質です−」を思わせる。この作品の半年後という設定らしく、同じ人物や関連するネタも出てくるが、見ていなくてももちろん楽しめる。

 毎度の捜査会議での乱闘、荒っぽい捜査など、心安らかに見られるドラマではないのだが−。秋の夜長、栗のイガをむくように闇を暴いていったら、滋味ある「実」が見えてくるかも。

 イガイガした気持ちを抱えさせられたまま終わったとしても、許せる気がしている。エンディングに流れるサザンオールスターズの「愛はスローにちょっとずつ」を聴きながら。 (伊)

      ◇

■ブラック校則(10月14日〜 日テレ系 月曜深夜0時59分〜)

Sexy Zoneの佐藤勝利、King&Princeの高橋海人が演じる高校生2人が、理不尽な校則に立ち向かう姿を描く青春ストーリー。同キャストで映画(11月1日公開)、ネット配信も展開。

■時効警察はじめました(10月11日〜 テレ朝系 金曜午後11時15分〜)

警察官の霧山修一朗(オダギリジョー)が三日月しずか(麻生久美子)を相棒に、時効になった事件を趣味で捜査するコメディーミステリーの3作目。12年ぶりの続編。1話完結で、毎話ゲスト出演者を迎える。

■グランメゾン東京(10月20日〜 TBS系 日曜午後9時〜)

木村拓哉演じる天才フランス料理シェフが、どん底から世界最高の三つ星レストランを目指す。相棒役の鈴木京香とのタッグは2007年の「華麗なる一族」以来12年ぶり。

■ニッポンノワール−刑事Yの反乱−(10月13日〜 日テレ系 日曜午後10時30分〜)

直属の班長である碓氷薫(広末涼子)殺害容疑をかけられた警視庁刑事の遊佐清春(賀来賢人)が、黒幕を追う。薫は10億円強奪事件の真相を追っていた。清春を含む刑事全員が容疑者という異色のミステリー。

 

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