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【放送芸能】

25周年GLAY、社会を問う 新盤「NO DEMOCRACY」4人のメッセージ凝縮

新作アルバムへの思いを語るHISASHI=名古屋市中区で

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 デビュー二十五周年を迎えたロックバンド「GLAY」が新アルバム「NO DEMOCRACY」で、社会派としての立ち位置に磨きをかけている。「社会や世界を見ると、デモクラシー(民主主義)が実現されているとは必ずしも言えない」。ギタリストのHISASHIは、音楽を通じて困難に直面する人々に寄り添う決意を語った。 (林啓太)

 「私の名前は何か。いつここに来たのか。どこに向かえばいいのか。なぜ、何も言えないのか」

 歌詞で、ナス科の一年草チョウセンアサガオ(学名・ダチュラ)が自らの名を「忌み嫌われた」と憂い、英語で自問する楽曲がある。HISASHIが作詞作曲した「My name is DATURA」だ。

 HISASHIは「何十年たってもなくならない人同士の争いがある。どんな社会にでもあるおとぎ話」と言うが、在日コリアンが植民地時代に朝鮮半島から日本に渡り、差別されてきた歴史を連想させる。

 TAKUROが作詞作曲した「元号」も問題作だ。太平洋戦争で戦死した兵士を「目隠しのままで玉砕しました」と振り返り、自己責任が声高に叫ばれる現代も「僕らはどこからか弱者を探しだし弾(はじ)く」と風刺。「新しい元号」の下では、人としての尊厳を奪われまい−との願いを力強く表した。

 「四人のメンバーそれぞれが二十五年間で何を感じ、何を問題としているかを丁寧に書き上げた」とHISASHI。結果として完成したアルバムは、GLAY全体が“個人”として声を絞り出しているという。

 社会の矛盾を見つめつつも、大事にしたいのは楽曲を一人一人のファンの心に伝えること。「例えば愛の歌だったら、自然に愛情があふれるものがみんなに届いてほしい」

デビュー25周年のGLAY

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