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【放送芸能】

役所広司 雪山アクション! 日中合作「オーバー・エベレスト〜」あす公開

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 世界最高峰エベレストを舞台にした日中合作映画「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁」(ユー・フェイ監督)が15日公開される。主演の役所広司は雪山を舞台にした危険なアクションにも挑んだ。「アジアの映画人と組んでみたいと思っていた。いい経験ができたし、楽しい娯楽作品になった」と満足げ。役者としての意欲は国境を越えた。 (竹島勇)

 役所は「ミッション:インポッシブル2」や「レッドクリフ」シリーズなどのプロデューサー、テレンス・チャンの依頼に応じ、大役と向き合った。演じるのは、その仕事ぶりから“ヒマラヤの鬼”と呼ばれる山岳救助隊「チーム・ウィングス」隊長の日系人ジアン。娘が遭難死した痛みを抱えている。

 山頂部で国際平和に関する重要機密文書を積んだ飛行機が墜落。インドの特別捜査官を名乗る男たちから文書回収の依頼が入る。ジアン、新人の女性シャオタイズ(チャン・ジンチュー)、ヘリパイロットのハン(リン・ボーホン)ら隊員は、強行に同行を主張する依頼人と登頂を始める…。

 せりふは中国語や英語などが飛び交う。役所は英語については自分で話したが、中国語の部分は撮影中は日本語で語り、後に中国語に吹き替えられた。「相手役の中国語の間を感じ取って演じた。共同製作ならでは、かな」と振り返る。

 山岳シーンはカナダで撮影。山頂付近への登頂や格闘シーンもこなした。氷壁からワイヤでつり下げられて相手と闘うアクションにも挑んだ。「体はふだん鍛えていますが、ワイヤでつられるのは苦しかった」と明かす。

 フェイ監督が手元に絵コンテとせりふを書いた機器を持ち、他のスタッフは台本すら持たない。こうした日中の撮影文化の違いにも驚いたという。スタッフ間の話し合いもなく、自分の与えられた仕事に専念する姿も新鮮に映った。「自分の仕事に集中して責任を持つ姿勢を感じた」

 韓国・釜山映画祭などへの参加経験があり、アジアの映画人との交流が生まれるという役所。「日本はアジアにとっていい存在でなかった時期もあるが、映画人同士の連帯に意義を感じていた」と話す。

 六十三歳。今後も国際的な映画作りは続けたいという。「あと何年役者ができるか分からない。五十年後、百年後にも世に残る作品に出合いたい」

 

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