東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 放送芸能 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【放送芸能】

手紙がつなぐ物語 映画「ラストレター」 岩井俊二監督

新作に込めた思いを話す岩井俊二監督

写真

 さまざまな愛の形を描いてきた名匠、岩井俊二監督(56)の新作映画「ラストレター」が17日、公開される。手紙のやりとりの中で、時を超えた切ない慕情のありようをじっくりと描いた。岩井監督は「携帯電話が発達した今だからこそ、手紙を使うことでドラマになった」と強調する。 (竹島勇)

 岩井監督は、今作と同様に文通をテーマにした名作「Love Letter」(1995年)を手掛けた。今作には続編的な共通点はないが「前作への愛情が深かっただけに、もう一度手紙を使った作品を自分の手で、という思いがあり、意識して作った」と明かす。「突然、スマホが壊れてしまうシチュエーションを思いつき、手紙を書かざるを得ない状況ができて、これなら現代でも文通が成り立つと思った」

 裕里(松たか子)は姉の未咲の葬儀後、未咲の娘、鮎美(広瀬すず)から、未咲宛ての高校の同窓会の案内と、未咲が鮎美にのこした手紙があることを告げられる。裕里が未咲の死を伝えるため同窓会に顔を出すと、学年のヒロインだった姉と勘違いされた上、裕里の初恋の相手で未咲を愛した小説家の鏡史郎(きょうしろう)(福山雅治)と再会。2人が始めた文通から、当時の記憶と思い出が照らし出される…。

「ラストレター」から。松たか子

写真

 高校時代の初恋と、時が過ぎ親となった現代をつなぐ物語。手掛けるに際し、岩井監督は「大学時代の4年間を自分がどう生きたのかを、『未咲』というタイトルの小説に書いてみたんです」と振り返る。映画製作に没頭したり、教育実習に行ったりしたことなどをつづった小説は200ページほどになった。それを鏡史郎役の福山に読んでもらったという。「鏡史郎には闇の部分も含め、自らを投影した」とこだわりを示す。

 回想として描かれる高校時代の鏡史郎に神木隆之介、未咲には広瀬(2役)、裕里には森七菜(なな)と豪華キャストが名を連ねた。さらに「Love−」主演の中山美穂と豊川悦司も出演した。

 中山と豊川の起用について「『Love−』の“体温”と合わせたかった。あの時の主役2人を起用するのは、僕だからできること。観客の方にはどちらの作品も楽しんでもらえると思う」と語った。

松たか子と福山雅治(右)

写真
 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報