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【放送芸能】

憧れのヴィクトリア舞う 名作「キャッツ」の映画版主演・フランチェスカ・ヘイワード

「日本大好き」と笑顔で語るフランチェスカ・ヘイワード=東京都千代田区で

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 不朽のミュージカルを基にした映画「キャッツ」(トム・フーパー監督)が公開されている。主人公となる若い白猫「ヴィクトリア」を演じるのは、英ロイヤル・バレエ団のプリンシパル(トップダンサー)、フランチェスカ・ヘイワード(27)。「シャイに見えるヴィクトリアが内に秘めた強さを感じてほしい」と話す。 (酒井健)

 ヘイワードは二〇一〇年にロイヤル・バレエ団にダンサーとして参加。「ロミオとジュリエット」のジュリエット役や「不思議の国のアリス」のアリス役などを務めてきた。「物心ついたころからダンサーを目指していた」というケニア生まれの英国人だ。

 「キャッツ」との出合いは、八歳のころ。ミュージカル版をビデオで見て、ヴィクトリアに恋した。個性豊かな野良猫たち「ジェリクルキャッツ」の舞踏会の開幕シーン。「彼女(ヴィクトリア)が登場すると、雰囲気が変わる。エレガントで優雅なバレエのソロを披露する」。自宅の居間でヴィクトリアになり切って踊り「あの役をやりたい」と子ども心に思いを募らせた。

 映画版の製作を知り、自らオーディションに応募。合格後にフーパー監督から「(舞台では脇役の)ヴィクトリアが主役級」と聞かされ、驚いたという。

 映画では多彩な猫たちとの出会いを経て、新しい生き方を見つけていく役。そんなヴィクトリアの魅力を「表面はシャイで臆病。でも、心(しん)の強さや勇敢さを秘めている」と紹介。「それをさりげなく表現し、成長の過程を見せていく。実は強い猫なんだなと共感してもらえるように」と、演じた際の工夫を語った。

 「キャッツ」という作品について「歌とダンスの融合という点で、これほど完璧なミュージカルはないと思う」と強調。映画版ならではの魅力として「一流のダンサーが世界中から集結し、全くスタイルの違うダンスをそれぞれが披露している」とアピールした。

 今後もロイヤル・バレエ団のダンサーとして活動を続ける。一方で、映画初出演を果たし「機会があればまた出てみたい。できれば両立したい」と女優業にも意欲的だ。

 バレエの定期公演で過去に何度も来日しており、「日本と日本食は大好きだけど、魚が苦手ですしが食べられない」のが悩み。プライベートでも猫は「大好き」。子どものころは実家で五匹を飼い、今はサイモンという名の「飽きなくて楽しい」雄猫と暮らしている。

<キャッツ> T・S・エリオットの詩集を原作に、アンドルー・ロイド・ウェバーが作曲したミュージカル。ごみ捨て場を舞台に、個性派ぞろいの野良猫たちが歌い、踊る。1981年にロンドンで初演。日本では劇団四季が83年から公演を続け、上演回数は1万回を超えている。

「キャッツ」の一場面。ヘイワードが演じるヴィクトリア

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