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【放送芸能】

禁断の愛に溺れる2人 映画「Red」 21日公開

映画「Red」で不倫関係を演じた妻夫木聡(左)と夏帆=東京都新宿区で

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 かつての恋人に再会し、心身を解き放つ女性を描く恋愛映画「Red」(三島有紀子監督)が二十一日、公開される。主演は二十八歳の夏帆(かほ)。家庭がありながらもその熱い思いに揺れ動く役に「この演技でいいのかと常に悩んでいた」と明かし、相手役の妻夫木聡(39)は「彼もどう生きるべきか追い詰められ、結局本能的に彼女を求めたと思う」と話す。初共演の二人は難役とどう向き合ったのか。 (竹島勇)

 原作は直木賞作家、島本理生(りお)の同名小説。禁断の愛をテーマにした“問題作”で、話題を集めた。

 村主(むらぬし)塔子(夏帆)は一流商社勤務の夫と一人娘、夫の両親と一軒家で暮らす主婦。ある日、パーティーで学生時代の恋人、鞍田秋彦(妻夫木)と十年ぶりに再会。当時は妻帯者だったが、離婚したという鞍田は塔子を勤務先で働くよう誘う。夫の反対を押し切って仕事を始めた塔子は自分を抑えて生きてきたことを感じつつ、鞍田と溺れるように深い仲に。そして、二人を追い詰める出来事が…。

 結婚経験はなく、子どももいない夏帆は「台本を読み、塔子のふだんの居住まいや行動を理解するのは大変でした。(愛し合う)鞍田とのシーンはどれも難しかった」と振り返る。

 鞍田は塔子を忘れることなく、偶然を装って再会を果たした。妻夫木は「鞍田は自分の思いに従って、ぶつかるように塔子に会いにいった」と分析。三島監督の演出について「僕が年齢を重ね、今まで演じたことのない大人の恋愛を演じ、役者の可能性を広げようと考えられたようだ」と受け止めた。

 鞍田と出会い、今までの人生を見つめ直す塔子に「結婚も仕事もそうですが、私自身も何を選び取るのかを常に考えるという意味では通じます」と夏帆。

 初めて共演した互いの印象を、夏帆は「妻夫木さんは大先輩でストイック。でもカメラの前では対等にしなきゃいけないと精いっぱいでした」と振り返る。妻夫木は「これはすごく重要なことだけど、うそがない人。分からなければそう言うし、悩むことに逃げない。ラブシーンもハードでしたが、夏帆ちゃんが覚悟を持って役に挑んでいたので、僕は寄り添うことを心がけました」。

 完成作を見て、夏帆は「恋愛映画ではあるが、塔子という女性の生き方がきちんと描かれている」と話し、妻夫木は「三島監督でなければ作れないものになった。ぜひ女性に見てほしい」と強調した。実生活では昨年十二月、第一子が生まれた妻夫木。「子どものために『死ねない』『俳優としても恥ずかしい生き方はできない』と人生観ががらっと変わりました」

 柄本佑、間宮祥太朗らが共演。R15(十五歳以上観賞可)指定作品。

「Red」から。妻夫木聡(左)と夏帆

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