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【ベルギー奇想の系譜展】

(中)芸術家の執念感じる エッセイスト・辛酸なめ子

レオ・コーペルス「ティンパニー」 2006−2010年 作家蔵 (C)Leo Copers & SABAM/Photo (C)Yuya Furukawa

写真

 「タタン、タタン、タタン……」。展示会場を回っていたら、どこからともなくリズミカルなサウンドが聞こえてきました。音の出処(でどころ)を見てハッとしました。骸骨が逆立ち状態でドラムに頭突きしている……。しかも絵筆をくわえています。笑っていいのか、それともシリアスに受け止めるべきか、リアクションに迷いました。

 この作品からは、骨だけになっても絵筆を離さず芸術家でいようという執念を感じます。それにしてもなぜ頭突きなのか……。さすがに骸骨になったらイマジネーションも残っていないので、ティンパニーに頭を打ち付けなんとか発想を絞り出そうとしているのでしょうか。その姿がインスタレーションになったことで、骸骨も成仏できそうです。仕事に煮詰まったら、この作品を思い出せば気力がわきそうです。

 本作品は、毎週金・土曜日の午後六時半・七時半に作動予定。詳細は展覧会公式HPまで

     ◇

 「ベルギー奇想の系譜」(東京新聞など主催)は24日まで東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中。問い合わせは、ハローダイヤル=(電)03(5777)8600=へ。

 

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