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ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ

(下)秋またはナザレット 神の故郷 謙遜と慈悲

1948年 油彩 ヴァチカン美術館蔵 Photo(C)Governatorato S.C.V. −Direzione dei Musei

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 実りの秋。キリストが地上にとって、大きな恵みであることが表現されている。色彩は全体的に暖色系で親しみやすく、謙遜と慈悲を伝えている。

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 ナザレットという町と、そこが故郷であるキリストを、ルオーがどれだけ近くに感じていたか理解できる。

 キリストを中心に人が取り囲むようにいて、そこから小高い丘へ通じる一本の道が見える。彼は救い主であり、聖なる階段をどこまでも上っていく、至高の存在である。

 この作品は「ナザレットからよいものが出るだろうか」(ヨハネ伝第一章)という問いへの答えになっている。見るだけでここが神の故郷であると、一瞬で心に落ちる。 (鹿島田真希=作家)

 ◇ 

 「ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ」展(東京新聞など主催)は、パナソニック 汐留ミュージアム(東京都港区東新橋)で12月9日まで開催。水曜休館(ただし11月21、28日、12月5日は開館)。開館時間は午前10時〜午後6時。ただし11月16日は午後8時まで。いずれも入館は閉館の30分前まで。入館料など問い合わせはハローダイヤル=電03(5777)8600=へ。

 

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