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世界遺産 国立西洋美術館開館60周年記念 ル・コルビュジエ 絵画から建築へ−ピュリスムの時代

<ル・コルビュジエ展 原点を探る>(2)《ヴァイオリンとヴァイオリン・ケース》の習作 「線」に込めた幾何学的秩序

シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエの本名) 1920年頃 鉛筆、トレーシングペーパー 19×25.5cm パリ、ル・コルビュジエ財団 (c)FLC/ADAGP, Paris&JASPAR, Tokyo, 2018 B0365

写真

 この習作で注目すべき点は、画面にひかれている折り紙の折り目のような線です。これは規律的に構図を整えるために用いられた「規整線」です。

 ル・コルビュジエは、機械によって社会が発展を遂げた近代にふさわしい芸術は、科学的な法則に基づきながら作られるべきだと主張しました。この作品も、まず大まかなスケッチを描いて対象の組み合わせを選んだ後に、絵画の構図に幾何学的な秩序を与えるために、規整線を引き、それぞれの対象の位置を調整して完成させています。

 また、描く対象も瓶やグラス、バイオリンといったありふれたもので、彼は日用品こそ目的に合わせて洗練された無駄のない形をしていると考え、繰り返し描いています。 (本紙展覧会担当・大島万貴子)

     ◇

 「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ−ピュリスムの時代」展は、5月19日まで、東京・上野公園の国立西洋美術館で開催。5月7日と毎週月曜日は休館(3月25日、4月29日、5月6日は開館)。観覧料など問い合わせはハローダイヤル=電03(5777)8600。

 

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