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世界遺産 国立西洋美術館開館60周年記念 ル・コルビュジエ 絵画から建築へ−ピュリスムの時代

<ル・コルビュジエ展 原点を探る>(3)《ヴィオラ》 キュビスムの手法取り入れ

フアン・グリス 1920年 油彩、カンヴァス 65×81.5 センチチューリヒ美術館 (c)KunsthausZurich

写真

 フアン・グリスはピカソとブラックの影響を受けたキュビスム絵画の作家です。

 画面の右上を見てみると、テーブルの端とたばこのパイプ、果物皿の底が同じ一本の線でつながっているのが分かります。また丸まった楽譜の曲線は、ビオラの頭の形と対称的に向かい合っています。平面的な形を組み合わせて秩序だった構成を作る独特のスタイルを持つグリスは、隣り合う対象同士を共通の輪郭線でパズルのようにつなげる手法や、同じ形を画面上に繰り返し描くことでリズムを生む手法を用いました。

 こういった手法を、ル・コルビュジエはキュビスムの作品から学び、自らの作品にも取り入れました。

 (本紙展覧会担当・大島万貴子)

 ◇ 

 「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ−ピュリスムの時代」展は、5月19日まで、東京・上野公園の国立西洋美術館で開催。5月7日と毎週月曜日は休館(3月25日、4月29日、5月6日は開館)。観覧料など問い合わせはハローダイヤル=電03(5777)8600。

 

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