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世界遺産 国立西洋美術館開館60周年記念 ル・コルビュジエ 絵画から建築へ−ピュリスムの時代

<ル・コルビュジエ展 原点を探る>(4)《多数のオブジェのある静物》 厳格さから解放 複雑な空間に

シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエの本名) 1923年 油彩、カンヴァス 114×146センチ パリ、ル・コルビュジエ財団 (c)FLC/ADAGP, Paris&JASPAR, Tokyo, 2018 B0365

写真

 ル・コルビュジエは絵を平面ではなく空間としてとらえ、空間の中に立体をどのように表現するかを試みてきました。その試みは、後の彼の建築作品に具現化します。

 ピカソやブラック、グリスらのキュビスム作品の影響を受けた彼の絵画は、二、三年でどんどん複雑になっていきます。描いている対象は変わらず瓶やグラスなどの日用品ですが、規則に縛られた初期の厳格さがなくなり、平面化された多数の物体が重なり合い、前後の関係が入れかわるような複雑な空間が生まれます。

 重なり合うことで透明化した瓶やグラスを探し出してみるのも、この絵の楽しみ方の一つです。

 (本紙展覧会担当・大島万貴子)

 ◇ 

 「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ−ピュリスムの時代」展は、5月19日まで、東京・上野公園の国立西洋美術館で開催。5月7日と毎週月曜日は休館(3月25日、4月29日、5月6日は開館)。観覧料など問い合わせはハローダイヤル=電03(5777)8600。

 

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