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世界遺産 国立西洋美術館開館60周年記念 ル・コルビュジエ 絵画から建築へ−ピュリスムの時代

<私の一点>(上)《アンデパンダン展の大きな静物》 新精神を感じる展示

シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエ) 1922年 油彩、カンヴァス 114×146cm ストックホルム近代美術館 (C)FLC/ADAGP, Paris&JASPAR, Tokyo, 2018 B0365

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 「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ−ピュリスムの時代」展(東京新聞など主催)が、国立西洋美術館(東京・上野公園)で十九日まで開かれている。訪れた著名人三人に、心に残った作品の感想を寄せてもらった。三回に分けて掲載します。

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 ル・コルビュジエの名は建築学科に在籍していた学生時代から幾度となく耳にした。石やレンガに代わって鉄筋やコンクリートを用い、建築界に革命を起こした巨匠、完璧主義の天才、というのが私の印象だ。しかし、会場で辿(たど)った彼の生涯は、友人に影響を受け、ときには感情に左右される人間らしいもので、鉄筋コンクリートの冷たさとはかけ離れたものだった。

 《アンデパンダン展の大きな静物》は、彼のシンプルな建築とは似通わない、一面多色な絵画。日用品が幾何学的に描かれ、乱雑なようで調和のとれたこの作品に驚いた。「幾何学と自然の対立は、人間の眼(め)が自然の奥に秩序を見いだすことで乗り越えられる」と提唱し、それを建築に生かしたル・コルビュジエ。彼の新精神を感じることのできた展示だった。 (女優・田中道子)

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 1989年、静岡県生まれ。ミス・ワールド2013日本代表。

▼7日、13日は休館。観覧料など問い合わせはハローダイヤル=(電)03(5777)8600。

 

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