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モネ それからの100年

<出展作家の視点>(1)「睡蓮の池」「睡蓮の池 朝」 光の移ろい 自由な視点で

福田美蘭さんと作品「睡蓮の池」(左)、特別出品の最新作「睡蓮の池 朝」=横浜美術館で(嶋邦夫撮影)

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 印象派を代表するクロード・モネと、後世に続く現代作品の時代を超えた結びつきを展覧する「モネ それからの100年」展(東京新聞など主催)が横浜美術館(横浜市西区みなとみらい)で開催されている。モネの作品とともに紹介される現代作品のうち五点を、作家本人に解説してもらった。

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 モネは新しい風景を追求する中で、人工の光には無関心であったが、私は現代における光の移ろいとは夜の人工光に象徴される様に思い、新作「睡蓮の池」で、高層のレストランから見えるガラス越しの夜景と、ガラスに映り込む室内の虚像が交錯するイメージを描いた。そしてその作品の、日没後の一瞬という「時」に触発されて、新たに光や色や大気が移ろう夜明けの景色「睡蓮の池 朝」を描く。そこでの消えていく水面のテーブルの下に広がる水底の街をのぞき見るといった、きわめて短い時間における光のもとでの様相は、私の眼(め)に映ったものではなく、前作の絵画から得た主観的なイメージであるために、よりモネの自由な視点をもつ表現について考えることができた様に思う。

 (福田美蘭=画家)

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 「モネ それからの100年」展(東京新聞など主催)は9月24日まで、横浜・みなとみらいの横浜美術館で開催中。8月16日を除く木曜休館。観覧料など問い合わせはハローダイヤル=(電)03(5777)8600。

 

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